新広告手法「DESIRE」
2024-12-06 11:40:14

消費者の心理に基づく新たな広告手法「DESIRE Targeting」とは

新たな広告戦略、DESIRE Targetingとは



株式会社電通は、広告配信における新たな手法「DESIRE Targeting」を発表しました。この手法は、従来のデモグラフィックデータや興味・関心データに加え、消費者の「欲望」を捉えることで、より深い理解を促進します。これにより、広告の効果を最大化し、新たな需要の創出を目指すものです。

1. 従来の手法の限界


近年、デジタルメディアの普及は、企業が消費者の興味や関心を基にしたターゲティングを可能にしました。しかしながら、このアプローチは時間の経過とともに効果が薄れ、顕在化したニーズだけでは十分な成果を上げるのが難しくなってきています。そこで、電通は消費者の根本的な心理に着目する必要があると考えました。

2. 欲望を軸にした新しいアプローチ


「DESIRE Targeting」は、消費者の内面に潜む欲望を軸にしており、電通の独自調査によって明らかにした「11の欲望」をベースにセグメンテーションを行います。これにより、消費者のニーズに対する理解が深まり、広告配信の精度が向上します。

具体的には、スポーツドリンクの広告において「止渇」という機能だけではなく、「繋がり&共感」の欲望を意識することで、消費者の選択肢や購入動機が広がることが示されます。

3. データの統合による効果的な配信


この手法の特徴は、電通が持つ「欲望」に関するデータと、LINEヤフーのユーザーデータを組み合わせることです。これにより、ターゲットとなる消費者の「欲望」を明確にし、効果的に広告を配信することが可能になります。

さらに、広告のクリエイティブも、消費者の心理に寄り添った内容で制作されます。特定のメッセージがどのように消費者の欲望に響くのかを考慮し、独自のクリエイティブ制作体制が整備されています。

4. 効果検証の手法


また、効果検証においては「ビュースルー指名検索リフト」という指標を用いて、広告配信の成功度を測定します。これにより、広告戦略の改善や次のブランディング戦略に向けた貴重なデータを得ることができるのです。

5. 今後の展望


こうした取り組みにより、電通は「DESIRE Targeting」を通じて、企業の新たな需要を創出し、市場の変化に対応した柔軟なマーケティング戦略の実現を目指しています。将来的には、生成AIの導入を視野に入れ、さらなる進化を図る予定でもあります。

このように、「DESIRE Targeting」は、消費者の心理を深く理解し、効果的な広告戦略を構築するための新しい道を切り開く鍵となるでしょう。今後の展開から目が離せません。


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