豪雨被災地支援プロジェクト、携帯トイレ『ぽけっトイレ』で現場を救う

雨に負けない支援の輪

令和2年7月豪雨は、九州地方に大きな影響を与えました。被害を受けた地域では、避難所での生活が強いられる人々が多く存在し、その中で浮かび上がった課題の一つが『トイレ』の問題です。これに対処すべく、株式会社コケナワは被災地への支援プロジェクトを立ち上げ、携帯トイレ『ぽけっトイレ』を寄贈しています。

移動可能なトイレの力

この携帯トイレは、特に感染症のリスクが懸念される現状において、その価値が一層高まっています。避難所では不特定多数の人々が共同でトイレを利用するため、衛生面での配慮が求められますが、仮設トイレの使用が困難な時、携帯トイレが有効な手段となり得ます。これは、特に発熱している人や緊急時の体調不良時に重要な課題への解決策です。

慌ただしい救援活動の開始

プロジェクトは、豪雨発生直後から始まりました。最初に熊本県人吉市に連絡を取り、持っていた在庫の100人分の『ぽけっトイレ』を迅速に発送しました。さらに、クラウドファンディングを利用し、1,000人分を目指す支援活動を展開しています。これにより、寄せられた資金は全てトイレの仕入れと被災地への送料に充てられ、多くの人々の生活を少しでも楽にすることに寄与しています。

アンケート結果が示す現実

この支援プロジェクトの背後には、実際の被災者の声があります。「あなたが避難所で過ごす中で困ったこと」についての調査では、約6割の人が『トイレ問題』と回答しています。このような状況を受けて、株式会社コケナワは、これからもトイレ問題に悩む被災者を支援する意義を考え続けています。

企業の取り組み

株式会社コケナワは、2017年1月に設立され、愛知県名古屋市に本社を構えています。防災関連商品やトイレ問題の解決に取り組むこの企業は、社員数24名を抱え、地域社会に根ざした活動を続けています。代表取締役の苔縄義宗氏は、社員と共に地域の人々の声に耳を傾け、支援活動を通じて企業の社会的責任を果たす努力をしています。