バイオアートの新境地を切り開くPxCellの展覧会
東京都荒川区に本社を持つバイオテックブランドPxCellが、来る8月24日(土)、国立新美術館で開催される『NAVIGATE ARTS [Bio/Digital/Human]』に参加します。
1. PxCellと『NAVIGATE ARTS』の出展内容
PxCellは、この展覧会で最新のバイオアートを披露します。展示作品には、DNAをテーマにした盆栽の「anima」と、イカの発光細菌を使った服装「一線」があります。これらの作品は、15:00から18:00の限られた時間で観賞可能です。入場チケットが必要なので、事前に公式サイトから購入をお勧めします。
2. 作品『anima』の魅力
「anima」はアートユニットmokemokeとの共同作品です。この作品は、従来の盆栽に人間のDNA情報を付加し、作者の痕跡を残すことで新たなアートの価値を提案します。盆栽は、手間をかけて生まれる無限の形態を持つ芸術ですが、「anima」のDNAを取り入れることで、それに人間の歴史や思いを組み込む試みが行われています。物理の美しさだけでなく、人の手が加わった新しい盆栽の数々を楽しむことができるでしょう。
3. 作品『一線』のコンセプト
次に紹介する「一線」は、PxCellが独自に開発した蚕由来の「PxCell Thread」と、イカから抽出された光る細菌を取り入れたバイオテックウェアです。この作品は光る衣服を纏ったモデルが動くことで、境界線の概念を体現しています。展示空間に設けられた赤い糸が強調する一本の線は、人と自然の相互作用を示す象徴的な要素となっています。
4. プロジェクト「電気グルーブ」の挑戦
さらに注目すべきは、PxCellと[LOM BABY]及び田所直樹による共同制作プロジェクト「電気グルーブ」です。ここでは、電気ナマズやカンガルーから抽出したDNAを組み合わせ、新たな生物を誕生させる試みが行われています。製作には1000万円以上の費用が投じられており、科学とアートの新しい可能性を示すものと期待されています。
5. 展覧会の詳細情報
展覧会は、2024年8月24日(土)の15:00から始まり、メインプログラムは16:00から行われます。アフターパーティーも予定されており、18:00に閉場となります。会場は国立新美術館で、東京都港区を訪れる皆さんには、近隣の地下鉄駅からのアクセスが便利です。入場にはチケットが必要ですのでご注意ください。
6. PxCellのブランド理念
PxCellは「大切な誰かを纏い、想いを繋ぐ」ことを理念としており、DNAを用いた作品制作により、人々の思いを形にします。このブランドのaimは、ただのアートではなく、人々との深い関わりや携わりを持つこと。彼らのアプローチは、アートの境界を超えた新しい体験を提供しているのです。
今後のバイオアートの発展に注目しつつ、PxCellとその展示作品を通じて、アートとテクノロジーの融合を楽しんでみてはいかがでしょうか。