AI商品認識システムの新たな可能性
台湾のテクノロジー企業Avalue Technology社が展開する日本法人、Avalueジャパン株式会社が新たに「Renity Air」と名付けられたAI商品認識システムの販売を開始しました。このシステムは、特にリテール業界、特に難易度の高いベーカリー店舗や食堂向けに設計された革新的なソリューションです。
この新しいシステムの核となるのは、Microsoft Azureのクラウドサービスとの連携です。物理的な店舗環境において、スムーズで高精度な商品認識を実現するために、AIテクノロジーを駆使しています。特に1秒以内に商品を識別する能力は、従来のレジ業務に比べて格段に早く、作業の効率を大きく向上させることが可能です。
2種類の製品タイプ
Renity Airは、POS一体型と後付け型の2つのバリエーションを用意しています。POS一体型は、タッチパネル付きの縦型大型ワイドLCDを備えており、スタッフ側には商品認識画面が同時に表示されるため、業務の効率化を図ります。一方、後付け型は、コンパクトなサイズで既存のPOSシステムに追加する形で導入できるため、導入コストを抑えることができます。
スタッフの負担軽減と顧客サービス向上
Renity Airは、商品へのスタッフの接触を減らすことで、店舗の清潔さを保ちつつ、顧客への商品提供時間を短縮する等、様々なメリットを兼ね備えています。さらに、Microsoft Azureを通じて、販売履歴やトレンドを解析することで、店舗運営の戦略的な改善にも寄与するでしょう。また、スタッフのトレーニング期間を短縮できる点も、大きな利点です。
パートナーシップの機会
Avalueジャパンは、今後も国内のPOS販売店や開発会社、店舗の担当者からのフィードバックを得ながら、システムの改良を重ねていく方針です。その一環として、既存の在庫管理ソフトウエアや周辺機器との連携を視野に入れたカスタマイズが可能なAPIの無償提供を行なっています。これにより、顧客に対するより良いサービスを提供するためのフレキシビリティを確保しています。
展示会への出展予定
また、Avalue社は、パートナー企業である株式会社スペースと共に、展示会にも出展予定です。この展示会では、Renity Airを用いたセミセルフ製品「AIベーカリー」の展示が予定されており、製品についての理解を深める良い機会となることでしょう。特に「6か月間の無料お貸出し」というパフォーマンスは、実際に製品を体験するまたとないチャンスです。
注目の展示会日程は以下の通りです:
- - 外食ビジネスウィーク2021 第16回ラーメン産業展(2021年10月7日~8日、東京ビックサイト)
- - ファベックス関西2021(2021年10月13日~15日、インテックス大阪)
コロナウイルスの影響があるため、参加の際は状況を確認することが推奨されます。また、各種展示やデモの詳細については、Avalueジャパンの公式サイトを通じて確認することができます。
この新たなAI商品認識システム「Renity Air」は、小売業に新しい革命をもたらし、効率的かつクリーンな店舗環境を実現する手助けをすることでしょう。小売業界の未来を切り拓くこれらの技術に注目していきたいものです。