最近発表された情報によると、AnyMind Group株式会社は同社が提供するメディア・モバイルアプリ成長プラットフォーム「AnyManager」に新機能を追加しました。この新機能は、名付けて「レポーティングAIエージェント」。今まで手間のかかっていたデータの収集やレポート作成を大幅に効率化する機能です。
この「レポーティングAIエージェント」とは、ユーザーが自然な言葉で問いかけるだけで、必要なデータを即座に引き出すことができるというものです。例えば、特定の収益データを知りたい場合、「過去1年間のSSPおよび広告ユニット別の収益を表示して」と入力するだけで、年単位での収益レポートを手に入れることができます。
この機能により、従来の複雑なダッシュボードの操作や、データ収集の煩雑さから解放され、まるで同僚に話しかけるかのように気軽にデータを問い合わせられるようになります。この革新的なアプローチは、データ分析のフローをスムーズにし、パブリッシャーの意思決定を支援することを目的としています。
さらに、AnyManagerはすでに数百のSSP(Supply-Side Platform)やアドネットワークと接続しており、さまざまなプラットフォームからのデータを一元的に分析することが可能です。これにより、ユーザーは広告フォーマット、デバイス、ユーザー層など、さまざまな軸からのデータ比較を行うことができます。長期間にわたるデータを扱う際のレポート作成においても、作業時間が大幅に短縮されることが期待されています。
AnyMind GroupのDirector of Publisher Growth Development、丸山仁氏は、「私たちの目標は、パブリッシャーの皆様が直感的にデータを引き出し、迅速な意思決定を行う手助けをすることです。多くのパブリッシャーから、複数の配信プラットフォームにまたがるデータの集約に課題があるとの声が寄せられていました。新機能により、これらの課題が解消され、現場のニーズに応じたインサイトを簡単に取得できるようになると信じています」と述べています。
「AnyManager」は、Webメディアやアプリ、ECサイト向けに設計されたオールインワンプラットフォームです。「Analytics」を通じて広告収益やサイトの分析を行い、「Monetize」で収益化を図り、「Growth」サービスではウェブストーリー形式やPush通知によりエンゲージメントを強化します。2025年6月末までに、アジア全域で1,800以上のパブリッシャーがこのプラットフォームを利用しています。
また、AnyMind Groupは2016年にシンガポールで設立され、アジアを中心に15ヵ国で事業を展開しています。EC、マーケティング、生産管理、物流など幅広い領域でのプラットフォームやソリューションを提供し、クライアントの事業成長を支援しています。東証グロース市場にも上場しているこの企業は、今後もテクノロジーを駆使して業務の効率化や省人化を進めていく予定です。
「AnyManager」を通じて、All-in-oneの利便性とAIの力を利用し、パブリッシャーが抱える様々な課題を解決するサポートを行っていくAnyMind Group。その今後の展開に注目です。