卵に対する意識の変化を探る「たまご白書2026」発表
キユーピー株式会社とそのグループ会社であるキユーピータマゴ株式会社は、毎年恒例の「たまご白書」を2026年に発表しました。この調査は、卵に対する消費者の意識や食べ方、トレンドに関する分析を行うもので、今年で10年目を迎えます。「いいたまごの日」(11月5日)に合わせてのリリースです。
調査の意義と経過
「たまご白書」は、初めて2017年に公表されて以来、毎年実施されています。その内容は、卵に関する様々な意識や行動を追跡するもので、今回の2026年版では「食卓と卵の10年」というテーマで、過去10年間の変化とともに変わらない点も報告されています。昨今の物価高騰や健康意識の高まりに伴い、卵に対する見方も変化してきています。
経年推移から見えるポイント
調査結果の中で特に注目される変化として、以下の4つのポイントが挙げられます。
1. 価格イメージの変化
長期的に「価格が安い」とのイメージが持たれていた卵ですが、近年ではその割合が大幅に低下しました。2021年以降、飼料高騰や鳥インフルエンザの影響を受け、2023年には14.9%にまで減少。この高価格帯に対し、300円を超えることが許容される層が増加傾向にあるのも新たなトレンドです。これに伴い、日常的に使う卵の購入においては価格が最も重要視されています。
2. 料理利用の減少
調査によると、「様々な料理に使用できる」という卵のイメージが低下していることが明らかになりました。家庭で作る卵料理の割合も減少しており、特に「目玉焼き」や「ゆで卵」、「オムライス」といった定番メニューは10ポイント以上の低下を見せています。また、「買ってきたほうがおいしい」という理由から中食の利用が増加していることも興味深い点です。
3. 人気料理の定着
好きな卵料理として「目玉焼き」が8年連続で1位を維持しています。「ゆで卵」と「オムライス」も定番メニューとして人気が続いています。特に「オムライス」は、女性から高い支持を受け、3位をキープしています。これらの料理は、実際の食卓でも高い頻度で見られる様子が調査から伺えます。
4. 健康意識の高まり
卵は今や「健康のために意識して食べる食材」という位置づけが強まっています。「タンパク質が豊富」という認知が10年間で定着し、健康意識の高まりに応じて、1日に食べる卵の数に対する考え方も変わってきています。過去には1個以内が良いとされていましたが、現在はその数が増える傾向にあります。
調査結果の総括
調査全体を通じて、卵に対する好意度は84.2%と高い水準を維持しています。これは、厳しい環境下でも人々に愛され続けている証と言えます。特に、生活様式の変化や価格の高騰を経てもなお、卵は健全な食生活に欠かせない存在として根付いています。
また、消費者が家庭で手軽に良質なタンパク質を摂取できることから、今後の卵市場においても、卵を原材料とする多様な商品が期待されます。キユーピーグループは、環境や健康に配慮した商品開発を進め、卵に関する知識の啓発を行うことで、引き続き消費者の健康的な食生活を支えていく方針です。
おわりに
卵市場はこれまで以上に革新と変化を求められています。「たまご白書2026」は、卵に対する消費者の意識がどのように変わってきたのかを明確に示す重要な資料と言えます。私たちの日常に欠かせない卵が、今後もどのように進化し続けるのか、注目していきたいと思います。