夏の夜に楽しむ『うみのまもの』の魅力
株式会社徳間書店から7月26日(金)に、読み聞かせに最適な切り絵絵本『うみのまもの』が発売されます。この絵本は、著者である前田次郎氏が、自らの実体験を基に創作した海の神秘的な物語が描かれています。
驚きと楽しみの物語
『うみのまもの』の物語は、海に住む魔物の伝説から始まります。「うみにはまものがいるんだよ。えものをとりすぎるとまものがあらわれるからね。よくばったらいけないよ」という言葉が、この絵本の核心をついています。
主人公の男の子は、家族のために魚をとりに舟で出かけます。最初に大きなうつぼを捕獲し、次に大きなイカもゲット。しかし、海の恵みを求めるうちに、彼の行動が思わぬ結果を引き起こします。エサを捕まえるほど白い穴が開き、ついには大きな顔が現れてしまうのです。これは、海の人々に伝わる魔物の話を基にしており、まるで夢の中のような不思議さを感じさせてくれます。
切り絵の美しさ
前田次郎氏は、武蔵野美術大学を卒業後、探検家・関野吉晴氏の「新グレートジャーニー」に参加し、自ら舟を作り、インドネシアから石垣島までの旅の体験を生かして絵本を制作しています。そのため、彼の作品には独特の視点と深い理解が反映されています。特に、切り絵の技法を使った本書は、視覚的な楽しみを与えてくれます。子どもたちが物語を楽しむ中で、切り絵の美しさにも触れることができるのです。
イベント情報
また、出版を記念して、代官山蔦屋書店にて原画展およびワークショップが開催されます。原画展は8月2日(金)から15日(木)までパートに行われ、絵本の魅力をさらに感じることができます。加えて、8月4日(金)には「自分だけの『うみのまもの』をつくってみよう!」というワークショップも行われます。これは、参加者が自分だけの魔物を切り絵で作り上げる楽しい体験です。参加希望者は、事前にチケットを購入する必要がありますが、限定各回6名とのことなので、お早めにどうぞ!
書誌情報と購入方法
- - タイトル: うみのまもの
- - 作・絵: 前田次郎
- - 発売日: 2024年7月26日(金)
- - 定価: 1870円(税込)
- - 判型/ページ数: A4変・32ページ
- - 発行: 株式会社徳間書店
- - 商品ページ: 徳間書店 | Amazon
夏の夜、家族や友人と一緒に楽しむことができる『うみのまもの』。この一冊を通じて、みんなで魔物の不思議な世界に旅立ってみてはいかがでしょうか?