トラック運送業界の原価管理調査、経営改善の道を探る
近年、トラック運送業界が直面する経営環境は厳しさを増しています。特に営業損益率が0.0%という現実は、業界全体の持続可能性に対して深刻な課題を突きつけています。このような背景から、アセンド株式会社は、トラック運送事業者を対象に「原価管理・原価計算に関する実態調査」を実施することになりました。
調査の目的と背景
運送業界は「モノを届ける」という重要な役割を担っていますが、その厳しい経営状況はトラック運送事業者の多くに影響を及ぼしています。特に、20両以下の小規模事業者は利益を上げることさえ難しいという状況にあります。そのため、原価計算の適切な実施が求められているにもかかわらず、実際にこれが運賃交渉に活かされていないというデータも報告されています。
この調査では、各事業者がどのように原価管理を行い、どの費目をどのように分類しているか、またそれをどのように現場で活用しているかを明らかにし、業界の経営改善に向けたヒントを提供します。
調査の概要
調査タイトル
「運送会社の原価活用・コスト上昇対応に関する実態調査」
調査対象
実際に運行を行っているトラック運送事業者の関係者を対象にしています。
調査方法
Webアンケートを使用し、参加者は簡便な方法でデータを提供することができます。
回答期間
2026年6月9日から6月30日までと設定されています。
調査項目について
本調査では以下の4つのテーマに基づいて情報を収集します。
1.
原価項目および原価管理の現状
燃料費、人件費、車両費などの各費目についての管理状況を把握し、どのような課題が存在するのかを検討します。
2.
原価計算用データの記録方法
運行時間、運行距離、積載量などの記録方法と、実際にどのようなシステムを使用しているかについて聴取します。
3.
原価計算の実施と活用頻度
赤字・黒字判断の頻度や運賃にどれだけ反映されているかを確認します。
4.
コスト上昇への対応状況
コストの変化や価格転嫁の実態、行った対策についてデータを収集します。
共同実施企業
この調査は、アセンド株式会社の他、株式会社船井総研サプライチェーンコンサルティング、株式会社Azoop、都築電気株式会社、株式会社シーアールイーが共同で実施します。
調査結果の活用
得られたデータは、2026年7月中に関係者に共有され、業界全体の理解を深めるためのレポートとして公開される予定です。また、調査結果に基づいた共催セミナーも2026年8月に開催予定です。
アセンド株式会社について
アセンド株式会社は、2020年に設立された企業で、物流業界の経営を支援することをミッションに掲げています。運送管理システム「ロジックス」を提供し、車両台数にかかわらず業務効率化を図る手助けをしています。日下瑞貴氏は、業界内の様々な団体でリーダーシップを発揮し、業界の発展に寄与しています。
2026年には新たに4PL事業を開始予定で、さらなる業界の構造改革を目指しています。これにより、トラック運送業界の持続可能な発展に向けた新たな道が開かれることでしょう。