LunaToneとADMIがアフリカのデジタル人材育成へ本格展開

アフリカ大陸のデジタル人材育成に向けた新たな一歩

LunaToneとADMI（Africa Digital Media Institute）は、アフリカ大陸におけるデジタルコンテンツビジネスの人材育成を目指し、提携を結びました。この取り組みは、日本が少子高齢化による人材不足という重大な課題に直面する中で、アフリカの若者たちに新たな機会を提供しようとするものです。

日本の人材不足とアフリカの若者

日本では、2065年までに65歳以上の人口が横ばいとなる一方で、20歳から64歳の人口は著しく減少する見込みです。これにより、高齢化が進む中での人材確保は急務となっています。これに対し、アフリカ大陸は世界で最も若い人口を抱えているものの、高い失業率が問題となっており、多くの若者が職を見つけるのに苦労しています。

African Development Bank Groupの報告によると、15歳から35歳の年齢層のうち、安定した雇用にあるのはわずか15％とのことです。このような現状を受け、LunaToneとADMIは、両地域の課題を解決するために手を組みました。

デジタルコンテンツ市場の成長

近年、アフリカ大陸内では、IT製品やスマートフォンの普及に伴い、ゲームを楽しむ人々が増加しています。しかし、現状では多くのコンテンツが海外から輸入されたものであり、アフリカ独自のコンテンツ制作を行う人材が不足しています。このため、LunaToneとADMIは、デジタルコンテンツビジネスに特化した人材育成プログラムを展開します。

プログラムの概要

提携による主な取り組みは以下の3つです：

1. マスタークラスの開講
ADMIの在校生や教師を対象に、日本のコンテンツ企業による講義やワークショップが開催されます。

2. 能力構築の支援
アフリカ人材のスキル向上を目的に、ピッチコンテストやメンタリングを通じて、日本企業との連携が図られます。

3. アフリカタレントへのアウトソーシング支援
日本企業が必要とする人材をアフリカでアウトソーシングするための信頼関係と運営方法の構築が行われます。

将来の展望

本プログラムの将来的な展望として、人材育成やタレントマッチングのためのプラットフォームを提供し、アフリカにおけるコンテンツ制作の担い手を増やすことが目指されています。ADMIのChairmanであるDr. Laila Macharia氏は、2030年までに世界中で8500万人の技術者が不足すると予測し、アフリカの若者がそのギャップを埋める可能性があると語っています。

日本企業の可能性

今回の取り組みにより、日本企業はアフリカ市場への参入が容易になり、人材不足を解消するための優秀な力を得られるチャンスにもなります。LunaToneは、ゲームやeスポーツ、メタバース分野での専門知識を活かし、両者の成長を促進するプログラムを構築していきます。これにより、アフリカ大陸内でのゲーム関連市場が活気を帯びることが期待されています。

会社概要

LunaToneは、ゲームやeスポーツ、メタバースなどのデジタルコンテンツ特化型エージェンシーであり、企業のボーダーレスな活動を支援することをコンセプトにしています。一方、ADMIはクリエイティブな若者に向けたトレーニングとメンターシップを提供し、アフリカのデジタル人材を育成することを目指しています。両者の連携により、アフリカでのデジタル人材の育成と市場拡大が期待されます。