三菱電機が「30% Club Japan」へ加盟
三菱電機株式会社は、企業内における女性の意思決定機関への参画を促進することを目的とした「30% Club Japan」に新たに加盟しました。この取り組みは、女性が活躍できる環境の整備を目指しており、2030年には「TOPIX100」の企業において女性役員の比率を30%以上にすることを掲げています。
「30% Club」の紹介と日本での取り組み
「30% Club」は、2010年に英国で設立された国際的な運動で、今や20カ国以上で展開されています。日本国内の活動を推進する「30% Club Japan」は、企業の取締役会における女性の比率向上を目指す取り組みを進めています。三菱電機は、この世界的なキャンペーンに参加することで、女性の社会進出を促進し、企業グループの持続可能な成長に貢献する意向を示しました。
三菱電機の女性活躍推進の歴史
三菱電機は2006年に女性活躍推進のためのCP-Plan(キャリアマネジメント・パーソナルライフウェルバランスプラン)推進センターを設立し、様々なプログラムを通じて女性のキャリア形成を支援してきました。この取り組みが評価され、2020年には厚生労働大臣の認定である「えるぼし」の2段階目を取得。また、2021年には多様性推進の一環として「ダイバーシティ推進室」を設置し、LGBTQや障がい者、外国籍の社員のための施策を強化しました。
今年の4月には、当該組織を「DE&I推進室」と改称し、企業全体で公平性と包括性のある職場環境を目指す新たな取り組みを開始しました。これにより、誰もが安心して働ける環境を整えることを目指しています。
トップメッセージ
三菱電機の代表執行役社長、漆間啓氏は、国内における男女比率の課題を認識しており、明確な目標を設定してジェンダーギャップの解消に取り組んでいます。特に「男性だから、女性だから」という無意識の偏見を解消し、全社員が平等に挑戦できるような職場環境作りに力を入れています。
また、社内の風土改革を進める全社的なプロジェクトを立ち上げ、より活発な社内コミュニケーションを促進することで、多様な価値観を受け入れる組織を目指しています。ジェンダーギャップ解消は、今後の成長と多様性推進の要であり、三菱電機は「30% Club Japan」の活動に参加することで、新たな社会貢献の一環として位置付けています。
具体的な目標と取り組み
三菱電機では、女性活躍推進に関する具体的な目標を設定し、その達成を目指しています。特に管理職における女性の割合を高めるため、各種制度や支援プログラムを整備しています。また、育児と仕事の両立を支援するための特別休暇や、多様な働き方を選択できる制度の導入も進めています。これらの取り組みにより、企業内で多様な価値観を尊重し、全ての社員がその能力を最大限に発揮できるような環境作りを推進しています。
「30% Club Japan」に加盟することで、三菱電機はより一層の女性活躍推進に向けた姿勢を強化し、持続可能な社会の構築に貢献していきます。