河北町、新たな目的地創出に向けた協定を締結
山形県の河北町は、株式会社さとゆめとHISとともに「新・目的地創出事業」に関する包括連携協定を結びました。これにより、地域資源を活かした観光コンテンツの創造やインバウンド客の誘致を目指し、河北町が新たな魅力ある目的地に成長することを期待しています。
河北町の魅力
河北町は、月山や朝日岳に囲まれた自然豊かな地域で、さくらんぼの栽培が盛んです。特に、町村単位では日本一の生産量を誇るさくらんぼをはじめ、地酒や味噌、冷たい肉そばといった名産品も魅力です。これらの地域資源を活かし、観光促進に繋げることを目指しています。
協定の目的と内容
協定は地域振興や観光振興を包括的に行うもので、以下の項目が連携事項として定められています:
1. 地域振興・地方創生に関する施策
2. 観光資源の発信
3. インバウンド戦略の策定・実行
4. 除客促進施策
5. 関係人口の創出
6. 企業誘致や連携
7. SDGsの推進
8. 自然環境の活用
9. 文化・産業振興
10. 必要な施策
地域の賛同
河北町の町長である森谷俊雄氏は「河北町は立地が非常に良く、東京、大阪、名古屋、札幌などへのアクセスが便利です。この地理的な利点を活かし、地域の魅力を発信したい」と意気込みを語りました。また、さとゆめの嶋田俊平CEOは、長年にわたり河北町と関わり、観光ポテンシャルの高さを強調し、新たな発展を期待しています。
HISの関与
HISの村上智洋氏も、河北町の自然や文化、温泉といった独自の価値に魅力を感じていると述べ、協定を通じて同社のリソースを活用し、観光施策の推進に力を入れていくと表明しました。
今後の展開
2025年には河北町にホテル「Bed & Vegetable Kahoku」がグランドオープン。これにより、地域内での観光客の滞在が期待されます。HISはこのホテルも活用し、観光の回遊性を高める計画を進めることで、地域全体の活性化を図ります。
河北町はこれから、さまざまな取り組みを通じて新たな目的地へと進化し、訪問者に感動を提供するための準備を進めています。地域の特性を最大限に生かし、観光業を活性化させるその姿勢から目が離せません。