アストロスケールの新プロジェクト
2025-02-27 08:50:14

アストロスケールが防衛省と契約、宇宙システムの実証機を開発へ

アストロスケールが防衛省から新たな契約を受注



株式会社アストロスケールは、持続可能な宇宙環境を実現するために、宇宙ごみの除去を含む様々な軌道上サービスに取り組んでいます。この度、東京都墨田区に本社を構える同社の子会社、株式会社アストロスケールが、防衛省から機動対応宇宙システムの実証機試作を受注したと発表しました。

プロジェクトの概要


今回のプロジェクトは「静止小型実証衛星」の設計と試作を目指しており、具体的には宇宙領域把握(Space Domain Awareness、SDA)や宇宙監視、情報収集、宇宙作戦能力の向上に必要な技術を軌道上で実証することが目的です。これに伴い、防衛省との契約金額は72.7億円に達し、2025年3月から2028年3月までの約3年間でプロジェクトを進める予定です。

安全保障分野への進出


アストロスケールにとって、このプロジェクトは日本の安全保障や防衛分野への新たな参入を象徴するものとなります。この分野では、世界各国が脅威に対し監視を強化し、敵を抑制する能力を高めることが求められています。特に、RPO(ランデブ・近傍運用)技術を利用した軌道上サービスは、今後の衛星運用において重要な要素とされています。

技術の特長


今回の試作機は、高機動性で小型の設計がなされており、光通信技術を活用することが特徴です。これにより、軌道上での高速データ伝送や安定した通信が可能になります。また、契約に含まれているのは試作機の開発に関してであり、実際の運用については次のフェーズでの検討が必要になります。

代表者のコメント


アストロスケールの代表取締役社長、加藤英毅氏はこの受注について『安全保障分野への初進出は画期的で、この分野を成長させる意向』を示しています。彼は、アストロスケールが培ってきた技術を元に、安全保障上の独自の要求に適応することで、他の事業分野とも連携を強化していく考えを明らかにしました。

持続可能な宇宙の確保


アストロスケールは、宇宙における安全性と持続可能性を確保するためには、国内外の様々な機関との協力が不可欠だと考えています。今後も多様な軌道上サービスの提供を通じて、持続可能な宇宙の未来に貢献していくとともに、宇宙における安全保障の向上に取り組んでいく決意を固めています。

まとめ


アストロスケールの新たな契約は、今後の宇宙産業における重要な一歩となるでしょう。既に実績を持っている同社が、このプロジェクトを通じてどのように技術力を発揮し、宇宙環境の持続可能性と安全保障の強化に寄与していくのか、今後の展開に注目です。


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会社情報

会社名
株式会社アストロスケールホールディングス
住所
東京都墨田区錦糸4-17-1ヒューリック錦糸町コラボツリー
電話番号

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