再生医療の新たな展望、心不全治療に向けた挑戦
iHeart Japan株式会社が、平成30年度「再生医療シーズ開発加速支援」の補助対象先に選ばれたことを発表しました。この事業は、特にベンチャー企業を含む民間企業に向けたもので、臨床開発前のシーズを迅速に進めるための研究開発を支援します。具体的には、AMEDが2018年10月から2020年3月までの期間中、補助対象金額の3分の2を負担することで、企業の革新的なアイデアを実現する手助けをします。
当社が開発を進めている「IHJ-301」は、拡張型心筋症などの重症心不全の治療に期待されています。この治験に関しては、IHJ-301が実施可能である科学的根拠を持つ試験結果を得ることを目指しており、治験計画の届出を行う予定です。
拡張型心筋症は、その原因が必ずしも明らかになっていない疾患です。根本的な治療法は、心臓移植以外には存在しません。しかし、国内での心臓移植は年間50件程度に限られ、推定28,000人いるとされる患者の多くは治療を受けることができない現状があります。IHJ-301は、iPS細胞から生成した心筋細胞を心臓に補充し、心筋細胞の減少を補うことで、より効果的な治療を提供できる可能性があります。
当社は、IHJ-301の開発に長年取り組んでおり、関連する特許も日本で二つ取得しています(特許第5920741号、および特許第5862915号)。これにより、IHJ-301の技術はしっかりと保護されており、安心して研究開発を進めることができます。
当社の目指すところは、再生医療を用いて医療のパラダイムを変え、新しい標準治療を確立することです。そのために、社員一同、日々研究に努めています。
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この取り組みが、拡張型心筋症の治療に新しい道を切り拓くことを期待しています。また、今後も再生医療の発展に寄与できるよう、努力を続けてまいります。