キャセイパシフィックが「2025年サステナビリティ・アワード」を受賞
キャセイパシフィック航空、本社を香港に置くフラッグキャリアが、エアラインレーティングスから「2025年サステナビリティ・アワード」を受賞しました。この受賞は、同社が航空業界での持続可能性を強く推進していることを示しています。また、キャセイの持続可能性戦略には、機内サービスや貨物事業など幅広い分野が含まれており、これらの取り組みが高く評価された結果です。
キャセイの最高経営責任者であるロナルド・ラム氏は、確固たるビジョンを持ち、2050年までに自社運航におけるカーボンニュートラルを目指していると述べています。また、リサイクルや廃棄物削減に向けた取り組みを続け、持続可能な資源利用を推進しています。
サステナビリティのための具体的な行動
キャセイのサステナビリティ担当ゼネラルマネージャーであるグレース・チェン氏は、「持続可能性は航空業界の未来に不可欠な要素です。複数のステークホルダーと協力し、課題を解決していくことが私たちの使命です。この受賞は、私たちの取り組みに対する評価であり、今後もサステナビリティ分野でのリーダーシップを維持していきます」と強調しました。
主な取り組み:循環型社会の実現と温暖化対策
1.
プラスチック削減: キャセイは使い捨てプラスチックの削減を進めています。2019年には1人当たり7.7品目の機内使用があったプラスチックを、2025年末までに1.5品目まで削減する目標を掲げています。
2.
リサイクルの強化: 2024年からは、累計140万本以上のペットボトルをリサイクルし、香港発の便では再生プラスチック製のボトルを採用しています。
3.
持続可能な航空燃料(SAF): キャセイは2022年に「コーポレートSAFプログラム」を開始し、法人顧客向けに間接排出削減の仕組みを提供しています。今後は、韓国や香港でSAFの搭載を拡大する計画です。
4.
貨物事業の持続可能性: 香港のキャセイカーゴターミナルでは、電動化されていない貨物牽引車に植物由来の燃料「HVO」を導入し、環境負荷の軽減を目指しています。また、輸出貨物用のシートに再生プラスチックを使用する取り組みも行っています。
キャセイパシフィックについて
キャセイパシフィックは、70年以上の歴史を持ち、ワンワールド・アライアンスの創立メンバーでもあります。自社のフライトに加え、ホテルやショッピング、ダイニングといった多様なサービスを展開し、プレミアムなトラベル体験を提供しています。日本からは東京(成田、羽田)、大阪、名古屋、福岡、札幌を結ぶ毎日18便以上を運航しており、エアバスやボーイングの各機材でお客様をお迎えしています。
今後もキャセイパシフィックは、持続可能な航空業界の構築に向けた力強い取り組みを続けることでしょう。詳しくは、公式ウェブサイトをご覧ください。
キャセイパシフィック航空公式ウェブサイト