さいたま市のアクセラレータープログラム「SCAP」中間ピッチイベント
2023年10月15日、公益財団法人さいたま市産業創造財団が主催した中間ピッチイベントが、東日本連携センターで開催されました。本イベントは、さいたま市内のスタートアップを支援するプログラム「さいたま市アクセラレータープログラム(SCAP)」に参加する5社の中間成果を発表する場となりました。
SCAPの目的と内容
SCAPは、2025年7月から2026年1月にかけて行われる約7か月間の集中支援プログラムです。応募総数32件の中から選ばれた5社に対し、定量目標の達成を支援することを目的としています。中間ピッチイベントは、これらのスタートアップが地域の支援者に自身の事業を紹介し、ネットワークを広げる重要な場となっています。
イベントの概要
中間ピッチイベント当日は、約30名のサポーターが参加しました。主催者の挨拶では、さいたま市内のスタートアップ支援の意義が強調され、採択スタートアップへのエールが贈られました。基調講演では、コミュニティコムの星野邦敏氏が自身の起業体験を語り、地域内での事業の可能性や20年先までのビジョンを示しました。
その後、SCAPの運営事務局からプログラムの詳細説明が行われ、参加企業はそれぞれ8分間で事業内容や中間成果を発表しました。
スタートアップの紹介と中間成果
1.
Controudit AI(代表:藤井涼氏)
AIガバナンス支援サービスを展開し、広島県のプロジェクトを受託、大手企業の支援にも成功。
2.
株式会社スカイブリッジ(代表:小林隼人氏)
ドローンと3次元測量を活用し、多数の業界イベントに出展。新規顧客案件の獲得も進歩。
3.
Smoke-i-freet(代表:辻健太朗氏)
醤油粕のアップサイクルビジネスを展開。万博や展示会に出展し、テストマーケティングを開始。
4.
ツナグッド(代表:不破千也子氏)
障害児者の家族に対するカスタマイズ型ビジネスサポート講座を開講。メディアに取材され話題に。
5.
ライフサポートジャパン株式会社(代表:玉櫛鉄平氏)
「終身賃貸」の新しいサービスを展開し、セミナーや問い合わせも好調。
各社は尚且つ、多様な支援が必要であることも強調し、効果的な情報交換やネットワーキングが行われました。
今後の展望
このイベントでは、スタートアップ5社の最終成果発表会が2026年2月4日に予定されており、さらなる成長が期待されます。SCAPに参加する企業は、これからも地域密着型の事業展開を進め、持続可能な成長を実現する姿勢を見せています。今後の動向に注目が集まります。
この取り組みは、さいたま市の特性を活かし、地域のスタートアップ支援を通じて産業の振興を目指す重要な一環です。
さいたま市産業創造財団の役割
公益財団法人さいたま市産業創造財団は、地域中小企業や創業者の支援を通じて、豊かな市民生活を形成することを目的に平成16年に設立されました。地域の特性を活かした支援により、多くの企業が成長するための土台を提供しています。