LINEヤフーが実施した偽・誤情報アンケートの結果
LINEヤフー株式会社が、偽・誤情報に関するアンケート調査を実施し、その結果を発表しました。2025年6月23日から24日にかけて行われたこの調査では、2,000人のYahoo!クラウドソーシングユーザーからの有効回答を基にしています。
調査結果の概要
このアンケートにおいて、驚くべきことに87%の回答者が「偽・誤情報を見聞きしたことがある」と答えました。この結果は、偽・誤情報の広がりが非常に深刻であることを示しています。具体的に見聞きした偽・誤情報のジャンルは、最も多くが「芸能・スポーツ」(31%)で次いで「政治」(18%)、「医療・健康」(10%)となりました。
著名な社会問題として、政治家や行政府に関する偽・誤情報は選挙時の投票行動を歪めたり、自然災害時の不正確な情報が救助活動を妨げることがあります。このように、偽・誤情報の影響は私たちの日常生活全般に及んでいるのです。
判断基準
さらに、偽・誤情報かどうかを判断する際の理由については、「情報に接してから調べて確認した」が42%と最も多く、次に「自身の経験や知識から判断した」という回答が37%でした。これは、利用者が情報の真偽に対して敏感になっている証拠といえるでしょう。
自身の影響に関する考え方
調査では、54%の人が「自身が偽・誤情報の影響を受けている可能性がある」と考えていることが分かりました。具体例としては、「健康に良いと聞いて試した食品」や、「不足するかもしれないと聞いて買いだめした商品」などが挙げられています。これらの結果からも、偽・誤情報が実生活での選択に影響を与えていることが伺えます。
啓発活動の必要性
「偽・誤情報に関する啓発や情報提供が十分であると思うか」という設問には、88%の人が「不十分だと思う」と回答。これに対して、「ファクトチェックの普及」や「学校の授業での教育」といった具体的な対策が求められています。
発信者の責任についての意見も数多く寄せられ、「虚偽情報の発信は法律的な責任を伴うべき」との声が上がっています。これは、インターネット上での情報発信が手軽になった今、特に重要なポイントと言えるでしょう。
情報に惑わされないためのヒント
偽・誤情報に惑わされないために重要なポイントとして次のことがあります。
- - 情報源を確認する: 情報の出所はどこか、誰が発信したものなのかを確かめましょう。
- - 発信日の確認: 情報がいつ発信されたかを調べ、最初の発信元を見極める。
- - 意見と事実の区別: どの部分が意見でどの部分が事実かを見極める。
- - 複数の情報源をチェックする: オフィシャル情報やその他のメディアとも照らし合わせて確認。
LINEヤフーの取り組み
LINEヤフーでは、ユーザーが正確な情報を得られるように様々な施策を講じています。特に「Yahoo!ニュース」では、偽・誤情報の拡散を防ぐためにオリジナルコンテンツを作成し、注意喚起を行っています。また、ファクトチェック機関と連携を強化し、情報の正確度を高める取り組みも行っています。これにより、ユーザーが安全に情報を利用できる環境を整えることが目指されています。
今後もLINEヤフーは、ユーザーが安全にサービスを利用できるよう尽力していくことが期待されます。