夏休みに体験したい!「おりがみあそび」で算数が生き生き
夏休みは子どもたちにとって、特別な学びの時間です。今年の夏、ぜひ挑戦したいのが、数学博物館の館長である園田毅氏が提唱する「おりがみあそび」です。このユニークなアプローチでは、手を動かしながら図形や基本的な算数の概念を楽しく学ぶことができます。
「手で学ぶおりがみ算数」とは?
園田氏は、「手で学ぶおりがみ算数」という考え方を通じて、以下の4つの力を育むことを目指しています。
1.
図形がわかる:おりがみを使って、四角形や三角形など基本的な図形を遊びの中で理解する。
2.
想像力が豊かになる:折るたびに形が変わるおりがみが、子どもの創造性を刺激。
3.
集中力がつく:成果が出る喜びを感じることで、子どもたちの集中力を引き出す。
4.
考える力をのばす:形を作る過程が、思考力を育みます。
このようなアプローチにより、子どもたちは楽しく学びながらも、重要な算数の基礎をしっかりと身につけることができます。
おりがみの中に隠された数学の要素
具体的な活動を通じて、どのように「おりがみあそび」が取り組まれるのかを見ていきましょう。まず、おりがみを正方形として理解することから始まります。縦に折ることで長方形が、対角線上に折ると直角二等辺三角形ができます。このように、基本的な図形の理解が進むと、創作活動へと繋がります。
例えば、正方形を使用して「めんこ」作りに挑戦するのも一案です。この懐かしい「めんこ遊び」を通じて、親子で楽しみながら算数を学ぶことができます。
さらに、三角定規を利用して角度を学ぶことも重要です。実際に自分で三角定規を作成するという体験は、概念を視覚化し、理解を深める絶好の機会です。
「直角三角形を作る」という活動では、自分でケーキを等分する課題に挑戦することで、異なる角度を使った分割について深く学べます。大人にとっては簡単なことも、子どもには新鮮で面白い課題となるのです。
夏休みに自由研究としても最適
今年の夏休みは「おりがみ算数」を自由研究のテーマにするのも良いアイデアです。遊びながら学ぶことで、知識が楽しく身につき、子どもたちの成長を見守る素敵な時間を過ごせるでしょう。
園田氏の著書『数学がどんどん楽しくなる! おりがみあそび』では、具体的な手法や活動内容が詳しく紹介されています。図形の探求を通じて、楽しみながら思考力と創造力を育てるこの方法は、まさに今の子どもたちに必要な学びの形と言えるでしょう。
書籍情報
書籍名:数学がどんどん楽しくなる! おりがみあそび
著者:園田毅
定価:1,650円(税込)
発売日:2025年7月11日
判型:B5変
ページ数:96ページ
ISBN:978-4-07-461847-7
【Amazon】
数学がどんどん楽しくなる! おりがみあそび
【楽天ブックス】
楽天ブックス
数学の楽しさを伝える園田毅氏の取り組みは、学びの楽しさを子どもたちに届けてくれる素晴らしい機会です。今年の夏休みは、手を動かしながら楽しく、また有意義に過ごしてみてはいかがでしょうか?