有機加工食品の未来
2023-04-28 17:31:31
国産有機加工食品の未来を創る新コンソーシアム設立!
国産有機加工食品の未来を創る新しいコンソーシアム
2023年4月、生活協同組合連合会コープ自然派事業連合が中心となり、『一般社団法人 日本有機加工食品コンソーシアム』が設立されました。この新たな組織は、約100の企業や団体が集結し、国産の有機加工食品の生産と市場拡大を目指すために活動していきます。
設立説明会は、東京都千代田区の全国町村会館ホールにて開催され、その場には多くの関係者が参加しました。代表理事には、辰巳千嘉子氏が選ばれ、農林水産省の官僚である安岡澄人氏も参加し、官民一体となった活動の重要性が強調されました。
組織の目的とミッション
このコンソーシアムの主な目的は、国産有機加工食品の生産を支えるプラットフォームの構築です。有機農産物や有機食品を取り扱う事業者が利害や資本を超えて協力し、サプライチェーン全体が有機の基準に従って効果的に機能することを目指しています。
近年、日本における有機農業の推進には、農林水産省からのサポートも得て、多くの取り組みがなされています。しかしながら、日本市場では国産有機穀物やその加工品が非常に少なく、そこでこのコンソーシアムの登場が期待されています。
背景と課題
2021年に採択された「みどりの食料システム戦略」では、日本の耕地面積の25%を有機農業に転換する目標が掲げられました。この背景には、有機農業の重要性が増している現状がありますが、日本の有機市場においては依然として多くの課題が山積しています。特に、生産工程や流通体制が整っていないために、有機食品が消費者に届くことが困難です。
今後の取り組み
コンソーシアムは、有機食品を手に入れやすい社会を構築するために、さらなる取り組みを進めていきます。小麦を中心に、今後は大豆やじゃがいもなど、他の輪作作物の生産や加工も視野に入れています。また、日本の主食である米を使った新しい加工品の開発も進めていく方針です。
取り扱う製品としては、有機パンや納豆、豆腐、味噌、醤油、さらには冷凍野菜などが考えられています。これにより、消費者にとってより魅力的なオーガニック製品を提供できるよう努めています。
一般社団法人 日本有機加工食品コンソーシアムは、兵庫県神戸市に拠点を構え、今後も地域や全国の事業者と連携を取りながら、国産有機加工食品の普及に力を入れていく予定です。
結び
有機食品の生産と市場拡大に向けた新たな試みが始まったこのコンソーシアム。その動向が国内のオーガニック市場にどのような変化をもたらすのか、今後の展開が大いに注目されます。
会社情報
- 会社名
-
生活協同組合連合会 コープ自然派事業連合
- 住所
- 兵庫県神戸市西区見津が丘3丁目8-5
- 電話番号
-
078-998-0850