福岡県の賃貸物件の申込が電子化
福岡県住宅供給公社は、イタンジ株式会社が提供する賃貸不動産申込受付システム「申込受付くん」を導入し、約9,000戸の賃貸物件に対して申込手続きのデジタル化を進めます。この新しい取り組みは、2025年6月23日から開始される予定です。
新たな取り組みの背景
近年、不動産取引のデジタル化が進行しており、特に2022年5月から施行された改正宅地建物取引業法により、非対面での重要事項説明や書類の電子交付が可能になりました。このため、賃貸契約の完全な電子化が実現し、業務の効率化が求められています。その中で、福岡県住宅供給公社はイタンジの「申込受付くん」を導入し、電子化による業務改善を目指しています。
申込受付くんの機能
「申込受付くん」の主な機能は、入居希望者がWeb上で必要な情報を入力し、その申込情報を賃貸管理会社や仲介会社、家賃債務保証会社と連携することです。このシステムの導入により、申込手続きから審査までが大幅に簡素化され、入居希望者の利便性が向上します。さらに、福岡県の全店舗での導入が決まった今回の取り組みは、他の地域でも既に進められている類似の取り組みを引き継ぐ形となっています。
電子申込の現状
イタンジの「申込受付くん」は、仲介会社利用率94.5%という高い評価を得ており、年間100万件以上の電子入居申込が行われています。その実績に裏打ちされた信頼性は、多くの不動産業者や入居者にとって大きな魅力となるでしょう。導入企業は約3,000社にのぼり、国内約88社の保証会社とも連携していることから、業界全体でのデジタル化が急速に進んでいます。
福岡県住宅供給公社とイタンジの連携
今回の取り組みは、福岡県住宅供給公社とイタンジの連携によるもので、これまでにも神奈川県、大阪府、横浜市の住宅供給公社にて同様のシステムを導入してきました。イタンジは不動産業界におけるテクノロジーの普及を進め、その結果、業界全体の効率化と利便性向上を目指しています。
結論
テクノロジーによる業務改善が進む中で、福岡県住宅供給公社が採用する「申込受付くん」は、入居希望者にとっての手続きの簡素化、業務の効率化をもたらす大きな一歩です。今後も、さらなるサービスの向上に期待が寄せられています。