Arent、M&Aで建設業向け業務ソフト企業をグループ化し効率化を加速

ArentのM&A戦略の第6弾

株式会社Arentが新たに建設業向けの業務ソフトウェアを展開する株式会社レッツをグループに迎え入れました。このM&AはArentにとって第6弾の取り組みとなり、建設業界におけるビジネスの効率化を加速させる重要なステップとなります。

M&Aの背景と目的

Arentはこれまでに5社のM&Aを実施しており、その全てが業界におけるデジタル変革（DX）の一環として進められてきました。今回は、原価管理領域に特化したレッツの参画により、Arentの目指す「アプリ連携型プラットフォーム」の構築が加速されることが期待されます。

このプラットフォームは、異なる業務アプリ（SaaS）をAPIで接続し、データの一元管理を可能にするというもの。設計から施工、さらにバックオフィス業務に至るまでの連携を図ることで、業務効率を大幅に向上させる狙いがあります。

効率的な営業体制の確立

本M&Aの目的の一つは、全国的に効率的な営業体制を構築することです。そのためには、年間数十億円規模の売上を見込める複数プロダクトを早期に確保する必要があります。営業担当者が顧客に対してさまざまなソリューションを提案できることで、生産性が向上し、営業組織全体が円滑に機能します。

AIブースト戦略の実現

Arentは、複数のプロダクトにおいてAIを活用した戦略を推進しています。AI実装が成果を上げることができれば、企業価値にも大きく寄与します。しかし、そのためには迅速にプロダクト群を拡充し、AIとのシナジーを生み出す必要があります。今回のM&Aにより、AI技術を取り入れたサービスを他のプロダクトにも迅速に展開することが期待されます。

DX事業の好循環を生む

建設業界は、熟練技術者の減少や人手不足の解消が求められています。ArentはDX事業を通じて大手建設企業に対するソリューションを提供しており、今回のM&Aはこれをさらに強化するものです。グループ内のプロダクトが相互に連携することで、顧客に付加価値を提供できる機会が増え、収益の拡大につながります。

原価管理領域における位置づけ

レッツの導入によって、建設業務のフロントからバックオフィスまでをシームレスにデータでつなぐ基盤が整備されます。特に原価管理分野は市場規模が大きく、これによるデータの最適化がArentグループの事業価値向上につながるのです。さらに、Web・SaaS型製品の導入が進むことで、顧客ニーズに応じた業務改善提案が実現します。

まとめ

今後もArentは、アプリ連携型プラットフォームの進化を追求し、DX事業の拡大を図ることで、建設業界の変革を推進していく姿勢を見せています。新たに迎え入れたレッツとの協業を通じて、業務の効率化とシステムの連携強化を目指していくことになります。市場環境が変化する中、このM&AはArentにとって重要な一歩であると言えるでしょう。