ライフデザイン・カバヤがグッドデザイン賞を受賞
岡山県岡山市に本社を置くライフデザイン・カバヤ株式会社は、地域循環型住宅のサプライチェーンを確立するための「CLTハイブリッド構法」プロジェクトで、2025年度のグッドデザイン賞を受賞しました。このプロジェクトは、岡山県産の木材を活用し、地域の持続可能な住宅供給を目指しています。
グッドデザイン賞とは?
グッドデザイン賞は、日本で唯一の総合的なデザイン評価システムであり、60年以上の歴史を持つ評価基準です。この賞は、デザインを通じて暮らしや社会をより良くすることを目的としています。審査対象は、有形無形を問わず、「デザイン」とみなされるすべてのものが含まれます。
プロジェクトの背景と概要
ライフデザイン・カバヤは、国産の木材資源が大変豊富であるにもかかわらず、住宅用の木材の多くが輸入に依存しているという現実に着目しました。この課題を解決するために、岡山県内の産官学連携において地域材の需要を創出し、供給体制を整備する取り組みをしました。
さらに、同県内の国立大学と協力し、大学生に地域材の重要性を伝える活動も実施しました。これにより、次世代の木材利用促進を図っている点が評価されています。
審査員の評価
審査委員からは、プロジェクトの実践性や独自性が高く評価されました。特に、CLTハイブリッド構法の開発を足掛かりに、価格を抑え、需要と供給の情報を共有する仕組みを構築することが注目されました。こうした取り組みは、地域密着型の住宅サプライチェーンを見据えたものであり、他地域にも有用な示唆を与えるものとされています。
受賞の意義
ライフデザイン・カバヤが初めてグッドデザイン賞を受賞したことは、同社にとって大きな意義を持つものです。具体的には、岡山県における成功を土台に、全国にこの取り組みを広め、日本の豊富な森林資源を有効活用するための課題解決に貢献していく考えです。
会社の概要
ライフデザイン・カバヤは、1972年に設立されて以来、低層住宅の分野で数々の実績を残してきました。中国ブロックにおいては5年連続No.1の実績を持ち、岡山県内でも9年連続でトップの座を維持しています。現在では、岡山県をはじめとした地域で販売拠点を展開し、住宅事業だけでなく、国産木材を使った新建材事業やリフォーム業、不動産業など、多岐にわたる事業を行っています。
今後もライフデザイン・カバヤは、環境に配慮した持続可能な事業を推進し、地域社会への貢献を目指していきます。