奥村・丸五式拡底杭工法(OMR/B-2)の進展
株式会社奥村組と丸五基礎工業株式会社の共同開発による「奥村・丸五式拡底杭工法(OMR/B-2)」が進化を遂げました。本工法は、地中障害物が存在する場合でも施工効率を高めるために、全周回転機を用いた新しい施工方法を追加したのです。この変更は、効率だけでなく、工期やコストの削減にも寄与することが期待されています。
導入背景と従来の課題
昨今、市街地における建替え工事が増加していますが、地中には施工を妨げる障害物が多いため、特にアースドリル機での杭施工が難しくなっています。従来の工法では、杭の施工前に地中障害物を撤去し、市場に出回る工法は複雑な工程を経る必要がありました。
このプロセスは施工効率を大きく損なう要因となっていました。そして両社はこの課題を解決すべく、新しい施工方法の開発に着手しました。
新しい施工方法の概要
追加された施工方法では、全周回転機により、軸部掘削から地中障害物の撤去まで一貫して行えるのが特徴です。施工工程は以下のようになります。
1.
軸部掘削: 地中にある地障害物を考慮し、まずは杭の軸部を掘削します。
2.
ケーシングの引き抜き: 掘削後、拡底部の範囲にケーシングを装着し、これを引き抜きます。
3.
上部ケーシングの設置: 全周回転機を用いるため、上部のケーシングを設置します。
4.
すべての操作を全周回転機で実施: 全周回転機を活用して、ケーシングを回転させ、OMR/B-2掘削機が拡底を掘削します。
施工方法のメリット
新しい施工法には多くのメリットがあります。特に、地中障害物が存在する場合でもアースドリル機を使わずに拡底杭の施工が可能になり、工期や工費の大幅な削減が期待されています。また、地中部のケーシングが回転しないため、地盤の安定性が保たれ、地盤崩壊などのリスクを減らすことができます。
今後の展望
奥村組と丸五基礎工業は、これから建替え工事などの際に、新たな施工法での提案を積極的に進めていくとしています。特に、地中障害物などによって施工が難しい案件において、この合理的な杭工法が大いに役立つことが期待されています。なお、今回の工法の施工に関しては、引き続き丸五基礎工業が担当することになっています。
お問い合わせ
本工法に関する詳細や施工の問い合わせは、それぞれの企業に連絡することが可能です。
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東京支店技術研究所
TEL:03-3649-5131
地中障害物の問題を解決し、持続可能な施工方法としての「奥村・丸五式拡底杭工法」は、今後多くのプロジェクトでその有用性を発揮することでしょう。