ERPCによるShredstreamの改善
ERPCは、Solana専用のShredstream(HTTP gRPC / UDP Raw Shreds)の速度と安定性を大幅に向上させたことを発表しました。この改善によって、Shredsの受信時にまれに発生していた一時的な遅延や揺らぎ、瞬間的な切断が抑制され、通信条件が安定しています。これにより、ERPCネットワークの運用効率が大きく向上しました。
アップデートの背景
今回のアップデートでは、ERPCが提供するネットワーク基盤において、L2/L3レイヤーの構成および帯域の利用が再整理されました。これにより、Shredsの取得に関する通信条件が強化されました。Shredstreamは、データが最初に流れる前段レイヤーでの構成をとっているため、ここでの通信の安定性が後段の処理全体に影響を及ぼします。
前段レイヤーの通信状態が安定することで、長時間の運用が可能となり、一部の運用環境で要求されていた定期的なプロセス再起動の必要性が減少しています。従来の運用では、通信条件の揺らぎのために再起動が必須だった場合がありましたが、今回の改善により、Shredstreamを停止せずに継続的に運用できるようになりました。
Solana実運用におけるShredsの重要性
Solanaの実運用では、トランザクション送信やブロック生成、Shredsの検知、状態更新が短い周期で発生します。これらの処理は相互に依存しているため、一つの処理が遅れると、影響が連鎖的に広がります。このため、Shredsのスムーズな取得は、実運用の成果に直接的に寄与します。
高速で流れるShredsは、RPCやgRPC、WebSocketよりも前段で流れるため、ここでの通信条件が後続のプロセスにおけるパフォーマンス上限を決定します。短期間のテスト時に良好なレイテンシが見られても、通信の揺らぎや瞬間的な切断が発生すれば、その結果は不安定になりかねません。したがって、Shreds取得の通信条件は、実運用を支える基盤の一つです。
専有Shredstreamの利点
一般的なエンドポイントでは多くのユーザーが同時に接続するため、通信帯域や資源が競合しやすくなります。このため、ピーク時において条件が悪化する可能性があります。しかし、専有Shredstreamはこの競合を排除し、Shreds取得の通信条件を安定させることが可能です。
特にSolanaの実運用においては、ピーク時の安定性が求められます。専有構成により、より多くの帯域とスレッドを活用しながら、処理が落ちにくい環境が整います。このように、専有Shredirstreamは何よりもピーク時における安定性を重視しています。
HTTP(gRPC / TCP)とUDP(Raw Shreds)の違い
Shredsの配信にはHTTP gRPC方式とUDP Raw Shreds方式があり、それぞれ異なる特性があります。
HTTP gRPCでは、通信の信頼性を担保するためにTCPを利用しますが、混雑時には遅延が生じることもあります。対してUDP Raw Shredsは、通信の制御を持たずより速い段階でデータを受信することが可能です。ただし、設定には再構成やデコード等の負担が伴います。
リソース構成と料金差
専有Shredstreamでは、リソースの質や配置によって料金差が生じます。このため、大規模なベアメタルリソースを活用することで、ピーク時にも安定しています。また、このような構成により、外部インターネットを介さずにShredsの受信から処理までを一貫して行うことが可能です。
グローバルな提供の理由
ERPCは、グローバルに専有Shredstreamを提供しています。これは、開発者や運用者が世界中に存在するため、特定のリージョンにインフラが集中することを避けるためです。これにより、遅延や負荷の集中を防ぎ、全体の通信条件を安定させています。Shreds取得の安定性向上は、ブロック生成の起点が常に変化するSolanaの特性においても重要です。
お問い合わせ
専有Shredstreamのオープン価格は2026年1月まで適用予定です。契約やリージョン、gRPC / UDPの使い分けについての相談は、Validators DAO公式Discordで受け付けています。詳細は
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