Aoba-BBTが導入する生成AIの新たな試み
株式会社Aoba-BBT(以下、Aoba-BBT)は、東京都千代田区に本社を構え、教育業界でのリーダーシップを発揮し続けている企業です。最近、Aoba-BBTは業務の効率化を図るために、生成AIを活用した新たな施策を導入しました。その名も「Aoba-BBTアシスタントAI」。これは、OpenAIの技術を用いたSlackボットであり、社内コミュニケーションや業務の円滑化を促進する役割を果たします。
開発の背景と課題
Aoba-BBTのバックオフィス部門では、さまざまな課題が存在していました。社員からの同様の問い合わせが繰り返され、対応に多くの時間を費やす必要がある状況が発生していました。また、業務が混雑しているときには、担当者に質問しづらい環境がありました。さらに、FAQが十分活用されていないため情報共有が滞り、担当者によって回答の質にばらつきが生じていました。これらの課題を解決するため、Aoba-BBTでは社内で生成AIの導入を試みることにしました。
課題解決へのアプローチ
Aoba-BBTはOpenAIのAPIを使い、社内情報をAIに読み込ませてカスタマイズすることに成功しました。試験運用を行う中で、迅速かつ的確な回答が得られることが確認されましたが、同時にいくつかの問題も浮かび上がりました。それは、回答に時間がかかることや、全社員が利用することでコストが増加する懸念です。これらの問題に立ち向かうために、Slackチャットボットの開発に注力し、OpenAIのAPIとSlackを接続する機能を追加しました。この結果、応答速度が大幅に向上し、コストも削減されました。
「Aoba-BBTアシスタントAI」の主要機能
新しく登場した「Aoba-BBTアシスタントAI」は、社員からの一般的な問い合わせに自動的に対応する機能を持っています。日本語と英語の2か国語に対応するため、国際的な業務環境でも活躍します。また、社内の規程やマニュアルを参照しつつ、迅速に適切な回答を提供します。
ハルシネーション対策
生成AIには「ハルシネーション」と呼ばれる誤った回答をする問題があるため、Aoba-BBTでは、現場のスタッフがAIの回答を一定期間チェックする体制を整えています。誤った回答があった場合には、AIに提供する情報を更新し、回答精度の向上を図っています。
期待される効果
「Aoba-BBTアシスタントAI」の導入によって、業務上の問い合わせにかかる時間が短縮され、スタッフはより重要な業務に専念できるようになります。これにより、全体の業務のスピードアップが期待されます。
今後の展開
Aoba-BBTは自社で開発した教務AI『BioLa』及び今回の『Aoba-BBTアシスタントAI』技術を教育事業全体に広める計画を立てています。学習プラットフォーム「AirCampus」にはAIプロンプト機能が搭載されており、特定の分野に特化したAIを提供することも視野に入れています。また、顧客からの生成AIの活用モデルに関する要望にも応えていく考えがあります。
まとめ
「Aoba-BBTアシスタントAI」はAoba-BBTの業務をサポートし、日常業務の効率化を実現する強力なツールです。今後も現場の声を尊重しつつ、先進的な施策に取り組んでいくAoba-BBTの姿勢は、教育業界の模範となるでしょう。1998年設立のAoba-BBTは、世界で活躍するリーダーの育成というミッションに基づき、多様な教育プログラムも展開しています。教育の未来を見据えた企業の取り組みに、今後も目が離せません。