NXグループ、米Gatik社に出資し自動運転物流サービスを展開
近年、ロジスティクス業界では自動運転技術の進展が注目されています。日本のNXグループは、2023年8月20日、アメリカの自動運転トラック専門企業Gatik AI Incに対して出資を決定しました。この戦略的な提携は、特に北米地域での自動運転物流サービスの拡充を目指したものです。
Gatik社とはどんな会社か
Gatik社は、2017年にアメリカで設立されたスタートアップ企業で、自動運転トラックを用いた物流サービスを専業としています。自社の技術により、短距離の商業輸送を行い、その運用には自動運転技術の全体設計や試験評価の専門知識が活かされています。特に、企業間取引(BtoB)のミドルマイル領域、つまり倉庫間や倉庫と店舗間での物流に特化しており、ウォルマートやクローガーなどの大手企業との提携も進めています。
Gatik社は、すでに公道での無人運転車による商業輸送を実現しており、先進的な技術を用いた安全で効率的な物流サービスを提供しています。これにより、物流の効率性やコスト削減を実現し、業界内での存在感を高めています。
出資の目的と背景
自動運転技術が求められる背景には、運転者の高齢化や人手不足、そしてヒューマンエラーによる事故が増加しているという社会的な課題があります。特に日本では、2025年度までに全都道府県で自動運転車の通年運行を進める方針が示されています。この流れを受け、NXグループはGatik社への出資を通じて、自動運転技術の知見を深め、今後の日本における自動運転トラック事業への参入を見据えた戦略を進めています。
さらに、環境への配慮から脱炭素社会の実現も求められている中、自動運転技術による運転効率化は、省エネ効果も期待され、企業としても大きなメリットがあります。NXグループは、幅広い業種のお客様に物流サービスを提供しており、特に工場への原材料の納入や製品出荷においては「ミドルマイル領域」が重要です。Gatik社との協業により、より進化した物流サービスを展開していくことが可能になります。
NXグループのビジョンと未来への展望
NXグループは、1937年の設立以来、モノを運ぶことで人々や地域が繋がる社会の発展に寄与してきました。世界中に約73,000人の従業員を抱えるグローバルロジスティクス企業として、限りなく高品質な物流サービスを提供しています。今回の出資を通じて、NXグループはGatik社との関係を築き、自動運転トラック事業の将来的な可能性を探るとともに、国内外のスタートアップ企業との共創を通じて、社会課題の解決に貢献してまいります。全ての人が豊かで充実した生活を送れる持続可能な社会を実現することがNXグループの目指す姿です。
詳しい情報については、
NXグループの公式ウェブサイトをご覧ください。また、Gatik社については、
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