奈良県と日産が連携、災害時の福祉避難所に電力供給へ
奈良県と日産、自動車の連携協定が実現
奈良県が日産自動車および奈良日産自動車と共同で、災害時の福祉避難所における電源確保とSDGs(持続可能な開発目標)達成に向けた連携協定を締結することが発表されました。近年、地震や豪雨などの自然災害が頻発する中、県内に住む医療的ケア児とその家族の安全確保を目指した取り組みが進行中です。
この協定により、災害時に停電が発生した場合、奈良日産自動車が保有する電気自動車を福祉避難所に無償で貸与し、電力供給に寄与することが期待されています。また、電気自動車の普及啓発を通じて、県民の環境意識を高めることも目指します。
連携協定の締結式の詳細
連携協定の締結式は、令和7年12月16日(火)の午後3時15分から3時35分まで、奈良県庁主棟の第1応接室で行われます。出席者には、奈良県知事の山下真、市日産自動車の理事である後藤収、奈良日産自動車の代表取締役社長・田代雄亮が含まれます。式典では、協定の概要説明や署名が行われ、その後には出席者の挨拶や質疑応答も予定されています。
式典終了後には、県庁本庁舎の正面玄関で給電デモンストレーションが行われ、実際にどのように電気自動車が電源として機能するのかを県民に示す機会となります。
災害時における重要な支援の一助
この協定は、奈良県において医療的ケア児への支援を目的に締結された初の取り組みです。大規模な停電が起こる災害時において、特に支援が必要な方々にとって、この電力供給は非常に重要な意味を持ちます。また、この活動はSDGsの理念にも適合しており、持続可能な地域社会の実現に向けた一助となるでしょう。
電気自動車の無償貸与という新たな支援の形は、災害時の福祉避難所においても、地域に根ざした安心感を提供する重要な要素です。これにより、奈良県では医療的ケア児とその家族が安心して生活していける環境作りが進むと期待されます。
今後の動向から目が離せない奈良県と日産自動車の連携。災害時の支援の新たなモデルケースとして、多くの地域で参考にされることが期待されます。
会社情報
- 会社名
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奈良県
- 住所
- 奈良県奈良市登大路町30
- 電話番号
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0742-22-1101