CCBTアート・インキュベーション・プログラム:2024年度フェロー5組決定!
シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、2024年度のアーティスト・フェロー5組を発表しました。これは、クリエイターに新たな創作活動の機会を提供し、都市をより良く変える表現・探求・アクションを創造することを目指すプログラムです。
今回のフェローは、社会の未来を描く展覧会、バイオテクノロジーを用いた食の提案、がん細胞と免疫細胞の対峙、東京の埋立地や住まいの分析、デジタルアーカイブによるライフスタイルの記録など、多岐にわたるテーマに取り組んでいます。
2024年度アーティスト・フェロー:
・市原えつこ
「ディストピアランド」というテーマで、ユーモアとフィクションを通して社会問題を生き抜く方法を検討するプロジェクトです。市民と未来像を共創し、不確実な未来に対するレジリエンスを養うことを目指します。
・柴田祐輔+Token Art Center
「続・大衆割烹 代替屋」では、バイオテクノロジーを活用した食を通じて、食べること、そして生きることについて探求します。渋谷という都市の食文化をリサーチし、本来の食材や料理法を代替することで、人間らしさを検討します。
・HUMAN AWESOME ERROR
「Super Cell Infinite」は、生命倫理の複雑性を探求するアーティスティック・リサーチ・プロジェクトです。再生医療技術を用いて、自身のがん細胞からiPS細胞を作り、免疫細胞との対峙を試みます。ワークショップやトークを通じて、社会的な対話を促進し、「がん」に対する認識に新たな視点を提示します。
・布施琳太郎
「ドリーム・アイランド」は、東京湾の埋立地をテーマに、アートプロジェクトを展開します。雑誌刊行、ツアー型展覧会、天体型展覧会などを通じて、Web3.0時代における大地の制作論を実践します。
・MVMNT
「TOKYO (UN)REAL ESTATE」は、東京の住まいと暮らしを3Dスキャンで記録し、現代社会の特質や変化を分析するプロジェクトです。収集した3Dデータをオープンソース化し、デジタルアーカイブのあり方と可能性を探求します。
CCBTアーティスト・フェローの活動:
CCBTアーティスト・フェローは、CCBTを拠点に創作活動を行い、その成果をCCBTおよび都内にて発表・展開します。さらに、創作活動やそのプロセスの公開、ワークショップやレクチャーの開催を通じて、市民がテクノロジーを通じた創造性を学ぶ機会を創出します。
2024年度アート・インキュベーション・プログラム メンター:
2024年度は、国内外で活躍するプロデューサー、キュレーター、法律家、研究者がメンターとして参画します。
・宇川直宏(“現在”美術家、DOMMUNE 主宰)
・清水知子(メディア研究者、文化理論家)
・田中みゆき(キュレーター、プロデューサー)
・水野 祐(法律家/シティライツ法律事務所)
活動の展望:
2024年度のCCBTアーティスト・フェローの活動は、2024年8月より順次公開予定です。彼らの活動を通して、社会や都市をより良い方向に変える表現や探求が生まれることが期待されます。