最近、セメダイン株式会社が水で簡単に剥がせる海藻由来の接着剤『LOOPGLUE』を開発したとのニュースが話題となっています。この接着剤は、デザインスタジオのwe+や株式会社博展と共同で作り上げられたもので、特に展示会での木工造作物に最適です。
開発の背景
展示会やイベントでは、木工造作物に壁紙を貼る「表具工事」が一般的ですが、その後の剥がし作業が難しいことは多くの方が理解していることでしょう。壁紙を剥がす際、木工パネルに損傷を与えることや、品質を維持することが課題でした。そうした問題を解決するため、we+と博展は海藻に注目し、新しい素材の可能性を模索しました。特に、モズク由来のアルギン酸ナトリウムをテーマに、効率的で環境に優しい接着剤の開発を進めてきました。
LOOPGLUEの特長
1.
優れた易解体性
LOOPGLUEの最大のメリットは水に浸すだけで簡単に剥がせる点です。これは壁紙を剥がし残しがない状態で、木工パネルを新品同様に保つことができます。その結果、資材の再利用が容易になり、資源循環にも寄与します。
2.
強力な接着力
環境に優しいだけでなく、従来の壁紙施工用接着剤よりも強い接着力を誇ります。具体的には、せん断接着強さ試験において、柔軟性や耐水性などの条件下でも高いパフォーマンスを実現しています。
3.
安全な材料
LOOPGLUEは、健康に悪影響を与える化学物質を含まず、自然由来の水系接着剤です。教育現場でも安心して使用できるため、子供たちにも安全な素材として導入が期待されています。
環境への配慮
この接着剤は、南米チリから調達した海藻を使用しています。この海藻は自然のサイクルに従って漂着したものを拾い集めており、環境保護とともに現地の雇用創出にもつながっています。セメダインは、このようにして持続可能な製品作りを進めています。
結論
LOOPGLUEは、従来の接着剤の課題を解決し、環境にも配慮した新しいソリューションを提供します。展覧会の築造物や素材のリユースを促進することで、持続可能な社会の実現に寄与できる可能性を秘めています。今後の使用例や効果に期待が寄せられています。