Kailas Robotics、米国製造業界へ挑戦
埼玉県川口市に本社を置く株式会社Kailas Robotics(CEO:塩見佳久)が、ジェトロ(独立行政法人日本貿易振興機構)が主催する「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP)2025」の「Manufacturing Tech & HardTechコース」に採択されたことを発表しました。このプログラムは、米国の製造業市場への本格的な参入をサポートするためのものです。
革新技術を搭載したモバイルマニピュレーター「MobiRobo」
Kailas Roboticsは、業界初の「動きながら対象物を掴む」技術を持つモバイルマニピュレーター「MobiRobo」を開発しました。この製品は、AIフレームワークとの迅速なデータ連携を実現し、超小型かつ軽量設計であるため、ドローンやAMR(自律移動ロボット)、さらにはヒューマノイドロボットなど様々な移動体に搭載可能です。
GSAP Manufacturing Techコースの価値
GSAP Manufacturing Techコースは、米国中西部のイリノイ州にあるアクセラレーター「industry 4.0」と協力し、約12週間にわたるプログラムを通じて、大手製造業や投資家との強固なコネクションを築くことができる機会を提供します。参加者は、戦略やマーケティング、資金調達に関する講義、個別メンタリング、ネットワーキング、投資家向けのデモデイなど、多岐にわたる活動を通じて、米国市場への適応能力を高めることが期待されます。
受けた国際的な評価
Kailas Roboticsは、数多くの国際的な評価を受けてきました。例えば、CES 2025 Innovation Awardを受賞し、世界最大のテクノロジー見本市でその革新性が認められました。また、Global Pitch Battleのロボティクス部門で優勝し、日経平均株価の構成銘柄を持つミネベアミツミとの技術開発協力も進めています。
社会課題の解決への貢献
塩見佳久CEOは、今回のGSAP Manufacturing Techコースへの採択を通じて、「当社の革新技術を世界に広める重要な第一歩」だと捉えており、製造業界の人手不足や安全性向上といった社会的課題への解決に貢献する意向を示しています。
未来へのビジョン
同社は、次世代製造業の変革を促進するために、さまざまな技術を積極的に採用し続けています。最先端のSoC(System on Chip)設計やFPGA技術を用いた開発により、「動きながらの精密作業」を実現するロボティクス企業としての地位を確立し、Industry 4.0の進展に寄与していく考えです。
会社概要
- - 社名:株式会社Kailas Robotics
- - 設立:2022年9月
- - 本社所在地:埼玉県川口市上青木3-12-18、埼玉県産業技術総合センター506号室
- - 米国オフィス:212-214 Homer Ave, Palo Alto, CA 94301
- - 代表取締役CEO:塩見佳久
- - 事業内容:モバイルマニピュレーターおよびロボットアームの開発・製造
- - ウェブサイト:Kailas Robotics