PAGが発表したSCREP VIII、アジア最大の不動産ファンドが登場
PAGの新たな挑戦、SCREP VIIIの全貌
2025年2月14日、東京。この日はアジア太平洋地域における大手オルタナティブ運用会社PAGが、10番目となる不動産オポチュニティファンド「SCREP VIII」のファイナル・クローズを発表した注目の一日だ。今回のファンドは、過去12ヶ月間で資金調達された米ドル建てアジア不動産投資ファンドの中でも最大規模を誇る。
SCREP VIIIとは?
SCREP VIIIは、アジア先進国の不動産やその関連債権を投資対象としており、特に日本市場に重点を置いている。対象とする投資セクターにはデータセンター、物流施設、オフィスビル、集合住宅、不良債権などが含まれる。これらのあらゆる資産に対して、機動的な投資機会を見出すことがSCREPシリーズの核心だ。
共同投資枠を含む資本コミットメントの総額は驚異の40億米ドルに達し、これはアジア太平洋地域特化型の米ドル建て不動産ファンドとしては過去最大の調達額となる。これは既存の投資家のみならず、多くの新規投資家からも大きな関心を集めた成果であり、メインファンドの募集額は目標の35億米ドルを超えた。
投資家からの信頼
投資家の内訳は、北米、欧州、中東、アジア太平洋地域の年金基金や政府系ファンドが中心である。PAGの共同創設者で社長のジョン・ポール・トッピーノ氏は、投資家や関係者への感謝の意を表しつつ、アジア太平洋地域の不動産セクターには大きな成長機会があると確信していると述べた。長年の経験を基に、市場の複雑なダイナミクスを見定め、魅力的な投資機会を掴み取る姿勢を示している。
PAGの実績と信頼性
PAGリアル・アセットはアジア不動産投資において世界有数のプラットフォームを持ち、1997年から活動を開始。これまでに450億米ドル以上を投資し、7,400件を超える物件の取得・運用に成功している。現在では170名を超える投資専門家が在籍し、アジア太平洋地域内に7拠点を展開している。
また、主力ファンドとしてオポチュニティファンドだけでなく、コア・プラス型やバリュー・アッド型ファンドを扱い、おまけにデジタルインフラおよび再生可能エネルギーにも投資を行っている。
未来に向けた展望
SCREPシリーズのファンドは、全セクターを対象とした不動産およびデット投資を行うもの。ストレートな実物不動産投資に加えて、不良債権や開発案件、ハイ・イールド・ブリッジ・ローン、プラットフォームへのエクイティ投資など、柔軟な運用が求められる。日本市場を中心に、オーストラリアや韓国のような他のアジア主要地域も投資対象としており、その進展にも期待が持たれる。
アジア太平洋地域の不動産は今後ますます注目され、成長を続けることが予想される。PAGはこの市場での長い歴史と実績をもとに、さらなる投資機会を模索し続けるだろう。
このように、SCREP VIIIは単なる投資ファンドではなく、アジア市場における不動産の未来を切り開く重要なプロジェクトである。
会社情報
- 会社名
-
PAG Japan Limited
- 住所
- 東京都港区虎ノ門4-1-28虎ノ門タワーズオフィス20階
- 電話番号
-
03-6430-3511