新感覚のホラー小説『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』
8月20日に双葉社から発表された知念実希人の最新作『スワイプ厳禁 変死した大学生のスマホ』が、発売後たった2日で大重版を決定し、その販売部数はなんと11万部を突破しました。この本は、スマートフォンのサイズ(165mm×85mm)で設計された新たな形式のホラー小説です。
本書の魅力と内容
知念氏はこれまでも数々のベストセラーを生み出し、医療ミステリーの文壇でも名を馳せています。しかし本作は彼が初めて挑むモキュメンタリーのスタイルです。文庫本より一回り小さいサイズで、価格は499円(税別)という手頃な設定。気軽に持ち運べる特性も人気の秘訣です。
物語の中心は、大学生の一色和馬が繰り広げる不思議なバイト体験。サークルOBから紹介される「やばいバイト」が、彼のスマートフォンに不可解な現象を引き起こします。黒い服の女性や体中に目がある怪物、さらには「ドウメキの街」という恐ろしい都市伝説といった要素が絡み合い、スリリングな展開が続きます。
SNSでの盛り上がり
著名なYouTuberのけんご@小説紹介氏が各SNS平台で本作を紹介したことで、爆発的な拡散が起きています。彼の動画は、8月27日までにYouTubeとTikTok合わせて90万回以上視聴されるなど、多くの人々の関心を集めているのです。「まったく新しい恐怖の読書体験」という称賛の声に裏打ちされた、本書は大手書店で次々とベストセラーランキング一位を記録しています。
- - TSUTAYA日別ベストセラー文芸第1位(8月18日〜24日)
- - 紀伊國屋書店週別ベストセラー第1位(8月3-4週)
- - 丸善ジュンク堂書店文芸ランキング第1位(8月21日〜24日)
他にも多数の書店にて第1位を占め続けています。この夏のホラーは『スワイプ厳禁』で決まりです。
サブタイトルとしての新刊
そして、本書の発売から1か月後の9月18日には、『閲覧厳禁 猟奇殺人犯の精神鑑定報告書』もリリース予定です。この作品は、猟奇殺人事件に関わる精神鑑定士の物語が描かれ、さらなる恐怖が読者を待ち受けていることでしょう。
知念実希人について
知念実希人氏は1978年に沖縄県で生まれ、東京慈恵会医科大学を卒業後に医師の認定を受けました。2001年には新人賞を受賞し、以降多くの著作を発表しています。特に医療ミステリーにおいての評価は高く、本屋大賞にも何度もノミネートされています。
この革新的な形式のホラー小説が話題になるのは当然の結果かもしれません。手に取りやすいサイズ感と、次々に起こる衝撃的な出来事が読者を釘付けにします。この夏、恐怖の体験を求めるなら、『スワイプ厳禁』は外せない一冊となるでしょう。