AI活用の広がりに企業が追いつかない理由とその対策
最近の調査から、企業におけるAIの活用が急速に進んでいる一方で、その管理が追いついていないという興味深いデータが明らかとなりました。Nexthink合同会社が主催した調査によると、58%の企業が「従業員によるAI利用の拡大に、IT部門のモニタリングやガバナンスが追いついていない」と回答しています。これは、AIの導入が進む中、企業がその利用実態を把握することができていないという深刻な問題を浮き彫りにしています。
実際、63%の回答者は「非公式なAI利用の可視性を改善する必要がある」と述べており、従業員が業務において自由に選択しているAIツールについての情報が不足している状況が続いています。さらに、42%の企業が「既存のデータやテクノロジーインフラがAI利用のモニタリングに対応していない」と回答しており、今後の施策として57%が従業員向けのAI教育、67%が社内ルールやガバナンス方針の整備を計画している一方で、可視化ソフトウェアへの関心は薄れています。
課題を抱える企業の現状
調集結果の詳細によれば、従業員が会社の推奨するAIツールだけでなく、自ら選んだツールを業務に利用するケースが急増しています。このため、IT部門は「どのようにAIが利用されているのか判別できていない状態にある」と45%が回答し、実情の把握の難しさが具体的な数値として示されています。特に、従業員自身によるAIツールの選択・利用においては、企業側が実際にその利用状況を管理することが困難であると言えます。
IT部門と従業員のギャップ
このような背景の中、企業のIT部門は従業員のAI利用状況をモニタリングする体制を整えることが急務となっています。Pedro Bados氏は、「多くの組織がAI戦略を立てる前から従業員がAIツールを使用している状況が見受けられる」とし、IT部門が適切な管理を行うためには、まずは従業員がどのようにAIを活用しているのかを理解することが必要であると指摘しています。
加えて、79%の回答者が従業員主導のAI利用に付随する懸念として「セキュリティ/データ露出」を挙げており、リスク管理に対して十分な対策が講じられていない実態も浮き彫りになっています。
企業の未来への施策
特に、今後12か月以内に実施予定の施策として、従業員向けのAI教育・トレーニングを行う企業が75%に達し、AI利用に関する社内規範やガバナンス方針の整備を目指す企業も67%にのぼります。このような取り組みは確かに重要ですが、実際にその効果を測るための可視化ソフトウェアの導入が19%にとどまっている点は、企業側の課題を残します。
Bados氏は、「可視性は、今や能力と同じくらい重要であり、AIの力を効果的に活用するにはガバナンスとイノベーションの融合が不可欠」と強調しています。これらの取り組みは、企業がAIを根本的に活用するための道筋を示すものと言えるでしょう。
協賛情報
調査はHarvard Business Review Analytic Servicesの協力のもとに実施され、AIに関する意思決定に関与するオーディエンス259名が対象です。AIに対する正しい理解を持つためには、こうした調査結果を基にした教育や施策の実行が急がれます。
具体的なレポートは
こちらから確認できます。
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- - DEX(Digital Employee Experience)管理とは、IT環境を通じて得る従業員体験の質を指し、企業のIT部門が従業員の生産性向上を目指して行う取り組みです。
- - Nexthinkは、デジタル従業員エクスペリエンス(DEX)管理ソフトウェアのリーダーとして、世界各国で導入されている企業です。