音楽の未来を支援
2019-06-14 11:01:16
ランクセス、音楽の未来を支える「小澤国際室内楽アカデミー」への支援を継続
ドイツの特殊化学品メーカーであるランクセス株式会社が、音楽の未来を担う若手音楽家の育成に取り組む「小澤国際室内楽アカデミー奥志賀」に対する支援を続けることを発表しました。このアカデミーは、著名な指揮者・小澤征爾氏が立ち上げた非営利団体であり、2011年に設立されました。アジア圏の才能ある若手音楽家たちに、弦楽四重奏の教育を提供することを目的としています。
ランクセスは、2019年にOICMAと支援契約を締結し、今年で8年目となる支援を行っています。この間、累計194名の若手音楽家たちに教育の機会を与えてきました。ランクセスのCSR活動の一環として、このような取り組みが広がることで、文化的な価値が高まり、持続可能な社会の構築に寄与することが期待されています。
OICMAの活動内容は多岐にわたり、2019年には、アジア各国から選ばれた25名の若手弦楽器奏者が集まり、夏季講習会を行いました。この講習会では、指揮者の小澤氏を筆頭に、著名な音楽家による指導を受け、弦楽四重奏の実践的な技術を学ぶ貴重な機会が提供されました。また、講習会の成果を発表する演奏会も行われ、特に紀尾井ホールでのコンサートは、多くの注目を集めました。
小澤征爾氏は、このプログラムについて「弦楽器奏者にとって、クヮルテットは基本的なものであり、一流の演奏技術を身につけるには、卓越した指導者のもとでの集中的な実習が不可欠」と語っています。その言葉からも、音楽教育に対する強い熱意と信念が伝わります。OICMAの活動は、これまでにオーケストラやオペラ以外のジャンルでの弦楽四重奏教育を支援する貴重な機会として、多くの若手音楽家に成長の場を提供しています。
さらに、ランクセス株式会社の社長である辻英男氏は、「持続可能な開発目標(SDGs)の推進は当社の重要な課題です。OICMAへの支援を通じて、若い才能の育成に貢献していく」と述べ、企業と文化の関係についても言及しています。文化が育まれる環境を支えることで、持続的な社会の発展を目指す姿勢がうかがえます。
ランクセスは、音楽以外でも教育支援に力を入れており、東日本大震災の際には、被災した子どもたちの支援のために活動してきました。その一環として、化学実験教室の開催など、多岐にわたるプロジェクトを推進しています。これまでに約800万ユーロを教育イニシアチブに投資し、70万人以上の学生にその恩恵をもたらしてきました。
OICMAに関するさらなる情報は、公式ウェブサイトで確認できます。若手音楽家たちが新たな世界へ羽ばたくための重要な舞台として、今後も注目が集まります。音楽という芸術を通じて、ランクセスとOICMAの活動がより一層広がっていくことを期待しています。
会社情報
- 会社名
-
ランクセス株式会社
- 住所
- 東京都千代田区丸の内1-6-5丸の内北口ビル23階
- 電話番号
-
03-5293-8000