鎌倉市の北鎌倉駅近くに位置する老舗のカフェ「侘助」が、約30年ぶりの改装を終え、新たに魅力的な庭を完成させました。この庭は南半球の植物をたっぷり取り入れたもので、カフェでの新しい体験を提供します。改装を手掛けたのは株式会社植徳で、店の持つ歴史とその多様性を重視し、さまざまな植物と石を組み合わせて美しい景観を描くことに成功しました。
新しい庭は、特にメキシコのサボテンやラン、オーストラリアからのプロテア、そしてアメリカからの珍しいラクウショウなど、多彩な植物が植えられています。加えて、敷石には鎌倉石、積み石には美濃石、壁面には根府川石が使用されており、地域の素材が生かされています。これらの大切な素材たちは、自然との調和を意識した設計の一環です。
また、改装に伴い新設された客席には、著名な映画監督・小津安二郎氏から譲り受けた古材を使ったテーブルが設置されています。このテーブルは、カフェに訪れる客にとっての特別な体験をもたらすことでしょう。さまざまな文士やアーティストが集う「侘助」は、ただ飲食をするためだけの場ではなく、クリエイティブなエネルギーが交差する社交の場としての顔も持っています。
営業は6月2日からを予定しており、多くの人々が新しくなった「侘助」を訪れることが期待されています。老舗の愛される存在が新たな形で再スタートを切る様子は、鎌倉の魅力をさらに引き立てることでしょう。今後の訪問者には、綺麗な庭を眺めながら、心地よい時間を過ごすことが楽しみです。
「侘助」自体は、北鎌倉駅前で40年以上の長い歴史を持つ喫茶店で、柔らかな日差しが差し込む午後の時間帯に開店し、夜遅くまで営業しています。多くのクリエイターたちが集まるこの場所は、ただのカフェではなく、文化を語り合う場でもあります。新たに生まれ変わった「侘助」と、その庭に注目が集まっています。
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