山口県の高校生が観光振興を目指す新たな取り組みを開始します

山口県の高校生が観光振興を目指す新たな取り組み

近年、地域活性化のキーワードとして「観光振興」が注目されている中、山口県では新たな動きが始まります。株式会社3iinと一般社団法人メタ観光推進機構の協力により、山口県内の高校生たちが観光プランを創出し、地域の魅力を引き出す取り組みが本格化します。このプロジェクトは、観光振興に対する若者の意欲を高め、地域の持続可能な発展に寄与することを目的としています。

若者の視点を活かした観光マップの提案

この取り組みのキックオフイベントは、2025年8月2日に開催される予定です。イベントでは、山口県の5つの高校から集まった約30名の生徒が参加し、自らの視点で「わたしの名所」を紹介したり、観光マップを作成するワークショップを行います。専門家のレクチャーを受けながら、実際の街歩きを通じて観光資源を発掘することを目指します。また、このプロジェクトを通じて、若者たちは自分たちのアイデアを形にする力を養うことも期待されています。

本プロジェクトには、地元の観光業者や大学生も参加し、視察を通じて学生の活動をサポートします。若者の視点を取り入れることで、地域の観光事業の新たな方向性を探る良い機会となります。

山口県の新しい観光キャッチフレーズ

これを強化する形で、2023年9月に山口県は新しい観光キャッチフレーズ「おいでませふくの国山口」を発表しました。このフレーズは、県内外の人々に対して幸福感ある旅を提案するためのもので、産学官民が一体となり、地域の観光資源を活用した取り組みを進めています。特に、2024年1月にニューヨークタイムズ紙の「行くべき52ヶ所」に山口市が選ばれたことは、これらの取り組みにとって大きな追い風となっているでしょう。

メタ観光マップの利用

「メタ観光」とは、地域が持つ多様な魅力を観光資源として可視化し、それを基に観光振興を行う新しい手法です。学生たちはこの「メタ観光マップ」を利用し、地域の資料を集めながら各自のプランを作成していきます。観光に対する新たな視点を持った若い世代が、地域の魅力を発見し広めることは、まさに地域振興のカギを握ると言えるでしょう。