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シミックホールディングス、京都大学に新しい創薬講座を設立へ

シミックホールディングスが京都大学に設置する新たな創薬講座

シミックホールディングス株式会社（以下シミック）は、2025年1月から京都大学大学院薬学研究科において「バリューインキュベート創薬学講座」を設立することを発表しました。この講座は、2年間にわたり新たな医薬品の開発を促進し、次世代の人材を育成することを目的としています。この取り組みは、医薬品開発の未来に向けた貴重な第一歩となることでしょう。

講座設立の目的

この創薬講座は、京都大学が長年にわたり積み重ねてきた科学的な成果と、シミックが持つ非臨床および臨床試験の専門知識、事業開発の経験を融合させることが狙いです。その主な目標は、トランスレーショナルリサーチの推進です。つまり、基礎研究から実用化までのプロセスをスムーズに進めるための研究に力を入れ、特に現代医療が直面する難題に対して新しい対応策を提供することを目指しています。さらに、若手研究者に対して実践的な経験を積む機会を提供し、次世代のリーダーを育成する場となることを目指しています。

主な取り組み内容

本講座では、以下の活動を通じて創薬に必要な資源の育成および有用化を支援していきます。

1. 若手研究者の育成：創薬に関する知識や技術を習得できる教育環境を提供します。
2. 研究成果の実用化支援：基礎研究から得られた成果を実際の市場に投入するための研究開発や評価を支援します。
3. 学内外の連携強化：大学や企業、そして官公庁を巻き込んだ協力体制の構築に努めます。

シミックの役割

シミックの役割は多岐にわたり、以下のような支援を行う予定です。

- 非臨床・臨床試験や製剤化の支援：医薬品開発における各ステップで専門知識を提供。
- ビッグデータ技術の活用：研究におけるデータ解析を駆使して効率的な開発を支援。
- 知財管理および資金調達のサポート：研究成果を持続的に発展させるための基盤を整備します。
- 導出候補企業の選定や開発戦略の立案：市場導入のための戦略的な計画を策定します。

期待される成果

この新たな講座によって、基礎研究と医薬品開発との連携が強化され、迅速に新しい医療ソリューションが社会に提供されることが期待されます。加えて、若手研究者が豊かな実践経験を得ることで、創薬の未来における新たなモデルの構築にもつながるでしょう。

シミックグループについて

シミックは1992年に日本で初めてCRO（医薬品開発支援）事業を開始し、現在では国内最大級のCROとして幅広いサービスを提供しています。医薬品開発、SMO（治験施設支援）、製剤化、薬事コンサルティング、営業およびマーケティングソリューションなど、あらゆる面で製薬業界をサポート。全世界で7,500人以上の従業員を擁し、28社のグループ企業を持つシミックグループは、アジアの臨床試験事業でも積極的に活動しています。詳しくはシミックのウェブサイトをご覧ください。CMIC Group