犬猫向けデバイス「PetVoice」が新たに入院管理機能を提供開始

PetVoiceが提供する新しい入院管理機能

2025年5月21日、東京都に本社を置く株式会社PetVoiceから、犬や猫向けの首輪型デバイスに新機能が追加されました。新しく提供される入院管理機能「リアルタイム波形モニタリング」は、特に動物病院での入院患者の状態をより正確に把握することを目指したものです。

1. PetVoiceとは？

PetVoiceは、愛犬や愛猫の健康を見守るために開発された首輪型デバイスです。このデバイスにはモーションセンサーが搭載されており、動物の行動や状態をリアルタイムでモニターすることが可能です。今回の新機能の導入により、動物病院での管理が格段に向上することが期待されています。

2. リアルタイム波形モニタリングの特徴

新機能では、PetVoiceのモーションセンサーによる波形データをリアルタイムで表示し、動物の状態を把握することができます。従来の見守りカメラでは判別が難しい微細な体動も捉えることができ、病院スタッフや飼い主の不安を軽減する手助けともなります。

2.1 TPR管理機能

これに加えて、推定直腸温や安静時の心拍数、呼吸数なども確認できるTPR管理機能も新たに実装されています。これにより、入院患者のvital signsをしっかりと把握し、適切な対応を行うことができます。

2.2 経時変化の確認

また、スマートフォンやPCを介して、日・週・月単位でバイタルデータの変化を確認することが可能です。これにより、入院中の治療効果や状態の推移を容易に追跡し、飼い主への説明もスムーズに行えます。

3. サービス利用の特徴

PetVoiceの入院管理機能は、今までの生体モニターよりもはるかに低コストで導入できるのが特徴です。初期費用は2万円から、月額は2980円から利用可能で、従来の製品と比較しても非常にコスト面での優位性があります。この点についても、導入した病院から高く評価されています。

4. 開発の背景と目的

この新機能は、PetVoice代表の深田が自身の愛猫を通じて得た経験を基にしています。愛猫が腎臓病で入院した際、病院での急変に対する不安から、この機能の開発が始まりました。病院スタッフが入院動物の状態をリアルタイムで把握できるようにすることで、業務の負担軽減にも寄与することが狙いです。

5. 実際の病院での声

導入した動物病院の獣医師からは、目視だけでは難しかった生死確認が可能になったと喜びの声が寄せられています。また、PetVoiceを通じて、動物の状態を確認できることが心理的な安心感にもつながっているとのことです。現場では、夜間に自宅から波形データを確認することができるため、ストレスが軽減されていると評価されています。