エリジウムスペース、新たな宇宙葬サービスを日本で開始！

エリジウムスペースが日本で低価格宇宙葬サービスを開始

エリジウムスペース社は、宇宙葬サービスの新たな幕開けを日本で迎えました。このサービスは、故人の遺灰を宇宙に送り出すユニークな提案であり、特に注目されています。創業者のトマ・シベ氏は、NASAでの豊富な経験を持つ技術者であり、ハッブル宇宙望遠鏡の開発に携わった実績があります。

宇宙葬の詳細

提供される宇宙葬サービスでは、遺灰の一部をカプセルに納め、それを宇宙に打ち上げます。カプセルが搭載される人工衛星は、地球の周回軌道にて数カ月間にわたり、90分ごとに地球の周りを回ります。この間、故人の家族や友人は専用のスマートフォンおよびタブレット向けのアプリで、カプセルの現在位置をリアルタイムで確認できます。

そして、数ヶ月の周回を経た後、衛星は大気圏に再突入し流れ星となって燃え尽きます。この仕組みにより、宇宙のデブリ問題を回避しつつ、環境にも配慮されたサービスとなっています。これにより、近年のスペースデブリへの懸念を和らげることができるのです。

サービス開始と料金について

サービスは2014年夏の初回打ち上げを予定し、公式ウェブサイトを通じて申し込みを受け付けています。価格は1,990ドルという驚くほどの低価格で提供され、衛星打ち上げサービスにかかるコストを大幅に低減しました。購入者にはカプセルが郵送され、遺灰を納めた後にエリジウムスペースへ返送することにより、宇宙への旅が実現します。

エリジウムスペース社は、今後も宇宙を活用したさまざまな葬送サービスを展開し、「宇宙へ、そして地球へ還る」という理念のもと、より多くの選択肢を人々に提供する予定です。

エリジウムスペース社の背景

エリジウムスペース社（Elysium Space, Inc.）は、2013年にサンフランシスコにて設立され、宇宙へアクセスできるサービスを提供することを目指しています。日本国内にも拠点を構え、専門家による高品質なサービスを展開。特にNASA出身の宇宙特化型チームと葬儀業界の専門家を組み合わせたことで、信頼性の高いサービスを実現しています。

“Elysium”という名称は、ギリシャ神話に登場する英雄のための理想的な死後の楽園から由来しています。この伝説的な場所に思いを寄せつつ、宇宙葬という新たな選択肢を通じて、多くの人々に持続的な自由を提供したいという願いが込められています。