重症心身障がい児と家族を支える「COCOLON」がキッズデザイン賞を受賞

重症心身障がい児を支える「COCOLON」が受賞したキッズデザイン賞

最近、重症心身障がい児とその家族を支援する「COCOLON」が特定非営利活動法人キッズデザイン協議会から「第19回キッズデザイン賞」を受賞しました。この賞は、子どもたちが安全かつ創造的に育つためのデザインを評価するもので、特に「子どもを産み育てやすい社会の創出」に寄与することを目的としています。

COCOLONの活動内容

東京都江戸川区に位置するCOCOLONは、医療的ケア児を含む重症心身障がい児とその家族に向けて、遊びや学びの場を提供しています。障がいがあっても年齢に相応しい体験をすることができるよう、さまざまなイベントを企画しており、2024年度には34回のイベントやセミナーを実施し、997名が参加したとのことです。

参加者からは「楽しかった」だけでなく、「安心できた」との声も多く寄せられています。特に、家族での外出が難しい重症心身障がいの子どもたちが、安心して交流できる場を持つことが、COCOLONの大きな価値であると考えています。

課題と目的

日本における医療的ケアを必要とする子どもを持つ家庭は、さまざまな課題に直面しています。2018年の調査によれば、約半数の家族が「社会から孤立している」と感じ、外出の困難さや支援についての情報不足を問題にしています。COCOLONのイベントは、そんな家族が仲間と出会い、課題を共有し合える貴重な場を提供しているのです。

今後の展望

COCOLONは、受賞を励みにしてさらなる活動に注力していく姿勢を示しています。「子どもたちが多様な経験を享受できる社会を実現するため」の取り組みを続けていくことで、重症心身障がい児とそのご家族がより良い生活を送れる環境を整えたいとしています。

キッズデザイン賞とは何か

キッズデザイン賞は、2007年に設立され、子どもたちが安全に暮らし、感性や創造性を豊かに育むために貢献する活動を評価するものです。この賞は、製品やサービス、研究に対し広く社会に知らせ、さらなる発展を促す目的で行われています。

今後も、COCOLONの活動に注目し、地域社会での重症心身障がい児の生活支援や情報提供がどのように広がっていくのか期待が高まります。受賞を機に、ますます多くの家庭にとって「生活の質」が向上されることを願っています。