夏木マリのブルース
2026-05-18 16:51:50

夏木マリが魅せる圧倒的な「日本型ブルース」とブルーノートの夜

夏木マリが魅せる圧倒的な「日本型ブルース」とブルーノートの夜



表現者としての夏木マリの活動の原点は、間違いなく音楽です。映画や舞台、声優と多岐にわたって活躍する彼女ですが、その歌声は今でも少女のような無邪気さと、深い感情を帯びた日本型ブルースが特徴です。2026年5月、名門ジャズクラブ・ブルーノート東京にて開催されたライヴ「MARI de MODE 8」を経て、彼女の音楽の魅力を改めて感じさせられました。

初夏の心地よい気候の中、5月15日の夜、夏木マリがこの場に登場すると、観客の歓声と拍手が響き渡りました。彼女は、豪華な黒のドレスにまといながら「ハロー、ブルーノート!!」と元気よく挨拶。ケストリオには、仲間のミュージシャンたちが集結し、彼女の音楽の魅力を引き立てます。中でも夫の斉藤ノヴはパーカッションを担当し、彼女との完璧なコンビネーションを見せました。

開演の一曲目は、芸能生活50周年を祝う「東京ブギウギ」。その楽曲は普段以上にジャジーなアレンジで披露され、観客の心を瞬時に掴みました。続く「お掃除おばちゃん」でも皆が一体となって盛り上がり、その場の熱気は最高潮に。

夏木は、毎年このブルーノート東京でライヴを行うことを自らの“儀式”と位置付けており、その意味もあるのでしょう。「8回目で~す。1年経つのは早いわね」と観客に親しげに語りかけ、楽曲に乗る彼女の姿に多くの人々が惹きつけられます。また、彼女の歌声は、ただのハスキーボイスに留まらず、多くの人生経験を反映した情感を表現しており、聴く人に強い共感を呼び起こします。

その後も、フランス詩集「夜の手帖」をモチーフにした楽曲「鎮静剤」や、「Musician」「二の腕」「私は私よ」といった彼女自身の人生観に根ざした楽曲が続く中、聴衆は彼女が紡ぐ言葉や歌の深さに共鳴します。夏木の歌の真髄ともいえるセリフには、声優としての存在感が表れており、その演技力が音楽にも多大な影響を与えているのでしょう。

演奏の合間にはスペシャルドリンクで乾杯し、伝説的ジャズピアニスト、セロニアス・モンクを題材にした曲では、「彼は生き方が人と違う人」と語り、独特の魅力を持つキャラクターへのオマージュが垣間見えました。その言葉通り、彼女はライヴ中ずっと動き回り、柴田のピアノの隣に座っての連弾など、観客に楽しさを届けました。

ブルーノートという舞台が、夏木マリの音楽と深い結びつきを持つ理由は、彼女の持つブルースフィーリングと、ブルーノートが培ったゴージャスでクールな雰囲気の相性にあります。彼女自身も、場が提供する特別感をしっかりと受け止め、一体感を感じながらパフォーマンスを行っています。

ライヴの中盤では、「アルコール」「私のすべて」といった楽曲が演奏され、ブルースの精神を誰にでも体現できることを示しました。夏木は演奏の合間に「今宵のセットリストはオリジナル中心でまとめてみました。いかがでしょうか?」と問いかけると、観客の拍手が待っていました。

ジャニス・ジョプリンの名曲「Cry Baby」のカバーでは、彼女の感情が爆発し、観客も心を揺さぶられました。「自分らしく輝いていきましょう!」と呼びかけるその瞬間には、最大限の歓声が上がりました。

ライヴの締めは「60 Blues」。彼女が60歳の時に作ったこの曲では、自身の波乱に満ちた人生をユーモアを交えて振り返りました。エンディングでは、アンコールに応じてさらに2曲を歌い上げながら、この特別な夜を飾りました。

ブルーノート内には、過去に彼女が着用した衣装も展示されており、彼女のスタイルが確立されていることを伺わせます。74歳になった今でも、国内外で活躍する夏木マリ。彼女が音楽を大切にし、それをさらなる高みに目指して進む姿は、多くのファンに感動を与え続けることでしょう。このライヴは、彼女の表現の一環として重要な瞬間であったと強く感じられる、一夜となりました。


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