スギヨがカニカマに合わせた地ビールの新展開
2024年、能登半島地震の影響で大きな打撃を受けた株式会社スギヨが、復興元年を記念して新たな挑戦に乗り出しました。それは、同社自慢のカニカマにぴったりな地ビールの開発です。このプロジェクトは、震災から1年以上が経過し、地域の復興を支援しつつ多くの人々に能登の魅力を再認識してもらうことを目的としています。
震災からの復興の道のり
2024年に起きた能登半島地震は、スギヨの工場にも深刻な影響を及ぼしました。すべての工場が復旧するまで半年を要し、その間にも能登の人々は日常を取り戻すために懸命に努力してきました。このような中で、スギヨは元気を取り戻し、地域を活気づけるために新たな商品開発に挑戦することを決断したのです。
最高級カニカマ「香り箱 極」とは
カニカマの歴史は、スギヨの人工クラゲの開発失敗から始まります。この失敗作から発展し、1972年に世界初のカニカマが誕生しました。以来、約50年間の技術蓄積を経て登場したのが「香り箱 極」です。この製品は、ズワイガニのオスとメスの最良の特性を組み合わせており、豊かな風味としっかりとした食感、さらには視覚的な高級感にもこだわっています。
大口径ボトルで楽しむビール
「香り箱 極」にぴったりのビールは、風味を最大限に引き出すために大口径の410mlボトル缶で提供されます。このユニークなパッケージは、香りを楽しみながら味覚を満たすという新たな体験を提供します。スギヨの研究チームが開発したこのビールは、地元の金澤ブルワリーで製造され、その質と風味の高さが期待されています。
クラウドファンディングでの取り組み
ビール開発を進める中で、スギヨはクラウドファンディングを用いてサポーターからの支援も募っています。8月28日まで参加可能で、プロジェクトの詳細は特設ページで確認できるようになっています。このクラウドファンディングを通じて、多くのファンの意見を取り入れながら、より完成度の高い商品を目指すとのことです。
スギヨの企業としての成り立ち
スギヨの設立は明治に遡り、長い歴史を持つ企業です。練り製品の製造から始まり、1952年にはサメを使用した「ビタミンちくわ」を開発。その後、1972年に世界初のカニカマを世に送り出し、現在では様々な新商品や事業を展開しています。地域に根差した企業として、今後も能登の復興に寄与し続けることでしょう。
このように、スギヨは震災復興を背景に新たなビール開発に挑戦しています。この取り組みを通じて、地域の復興に貢献しつつ、来るべき未来に期待が膨らむプロジェクトです。ぜひ皆さんもこの熱い挑戦を応援してみてはいかがでしょうか。