クレッシェンド・ラボ、日本市場への積極展開を開始
台湾に本拠を置くクレッシェンド・ラボが、日本市場への進出を本格的に開始しました。CEOの薛覲(ジン・シュエ)氏は、自社が開発したLINE CRM「MAAC」を通じて、日本企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を促進することを目指しています。
クレッシェンド・ラボについて
クレッシェンド・ラボは、LINEのコミュニケーションベースで高いシェアを持つ「MAAC」を開発・提供しており、これは全方位からのデータ収集や分析、マーケティングオートメーションを得意とするソリューションです。これまでにIKEAや楽天、アディダスなど、500以上のブランドのLINE公式アカウントのパフォーマンス向上に寄与してきました。この成功を背景に、2022年から海外市場への進出を決定しました。
日本市場の魅力
特に日本は、クレッシェンド・ラボが注目する重要な市場であり、彼らは自身の技術と実績を活かして、日本国内の企業とのパートナーシップ構築を進めていく意向を示しています。薛氏は、「日本はSaaS企業にとって新たな黄金時代」と語り、ここに潜在的なビジネスチャンスが存在すると強調します。
LINEを用いたファーストパーティデータの活用
最近のサードパーティデータの廃止を受け、多くの企業がLINEを介してのファーストパーティデータの収集に切り替えることが期待されています。MAACを利用することで、ブランド企業はオンライン・オフライン双方での顧客データを統合し、より個別化されたマーケティング戦略を立てることが可能になります。これにより、顧客の購買意欲を高め、さらなるトラフィックデータの獲得につながるのです。
日本での事業展開
クレッシェンド・ラボは、2023年8月に東京都六本木にオフィスを構え、現在、日本市場に特化した人材の採用活動を加速させています。目指すは2025年までに100社の顧客獲得であり、これは日本市場における大きな足がかりとなるでしょう。
会社情報
クレッシェンド・ラボの進出により、日本企業におけるデジタルマーケティングの未来が大きく変わる可能性があります。彼らの手法がどんな新たな顧客体験を生むのか、今後の展開に期待が寄せられます。