健診データ活用の特許取得
2022-11-15 11:00:01

株式会社こどもみらいとエヌ・エイ・シーが特許を取得 - 健康診断データ活用でリスクを低減する新技術を開発

健康診断データを活用した新技術が誕生



株式会社こどもみらいと株式会社エヌ・エイ・シーは、健康診断データと問診データの自動解析による将来のリスクを低減するための新技術に関する特許を共同で取得しました。この取り組みは、近年のヘルスケアデータの利活用促進に大きく寄与するものと期待されています。

特許取得の背景



政府が進めるヘルスケアデータの活用には、企業や保険者が疾病予防や重症化を防ぐための動きが伴っています。特に、「健康経営優良法人2023」の認定要件には、「従業員のヘルスリテラシー向上のための環境整備」が求められています。また、保険者側でも「わかりやすい情報提供」が重要視されており、個人へのアプローチがますます重要な要素となっています。

こどもみらいとエヌ・エイ・シーはこのような動きに応じ、共同で特許を取得しました。具体的には、健康診断データやレセプトデータの分析によって、どのリスク要因が将来の疾患とどのように結びついているのかを自動的に解析する技術です。このシステムは、一人ひとりの健康行動に対する対策を順位付けして提供できるため、個人への理解が深まります。

今後の展開



取得した特許を基に、こどもみらいとエヌ・エイ・シーは健康保険組合や企業向けの多様な事業を計画しています。まずは、自治体国保などの保険者に対し、エヌ・エイ・シーが提供している「健診データを活用した受診勧奨・通知サービス」に新技術を追加し、実際のサービス提供を令和5年度から開始する予定です。

この新サービスでは、特定健診の受診勧奨や生活習慣改善のアドバイスが提供され、利用者がどの健康行動を取ればよいかを視覚的に示されます。さらに、この技術により、過去の健診結果に基づいた一年後の改善策も示せるようになり、より効果的な健康管理が期待されます。

技術の概要



取得した特許は、「健康診断データ解析システム及び健康診断データ解析プログラム」として登録されています。このシステムを用いれば、集団単位で健康診断データを解析し、個人に必要な健康行動を明示することができ、個人の生活改善に向けた支援が行いやすくなります。

こどもみらいとエヌ・エイ・シーについて



株式会社こどもみらいは、科学的根拠に基づいた健康経営を提供するヘルスケアコンサルティングファームであり、株式会社エヌ・エイ・シーはシステム開発を行う企業です。両社はそれぞれの専門知識を融合させ、今回の特許技術を通じて「ITとヘルスケアの融合による新たな価値の創造」を目指しています。

この新技術がもたらすものは、個々の健康状態に応じた実用的なアドバイスや情報提供であり、組織全体としても、健康経営の実現へとつながるでしょう。両社は今後も新しい取り組みを進め、より健康で持続可能な社会の実現を見据えたサービスを展開していく方針です。

会社情報

会社名
株式会社エヌ・エイ・シー
住所
東京都港区西新橋1-6-21NBF虎ノ門ビル3F
電話番号
03-3501-5501

トピックス(科学)

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