デニムの街、倉敷での新たな風物詩
倉敷市児島は、日本有数のジーンズ製造の聖地として知られる地域です。この地域で、特に注目を集めているイベントが「デニム柄こいのぼり」の掲揚式です。2017年に始まり、今年で9年目となるこのイベントは、地元ジーンズメーカーのベティスミスと、伝統的なこいのぼりを制作する徳永こいのぼりのコラボレーションによって実現しました。
こいのぼり掲揚式の概要
今年の掲揚式は、2025年4月21日(月)に開催され、地元の子ども園の園児たち40名と共に、健やかな成長を願う意味を込めて行われます。掲揚が行われるのは、ベティスミスの本社工場前にある広場で、ここは日本で最も古いジーンズ工場として名を馳せています。掲揚式は、10時30分から11時までを予定され、悪天候の場合には日程が変更されることもあります。
式典では、ベティスミスの代表取締役である大島康弘氏が挨拶を行い、その後に徳永こいのぼりの代表者によるこいのぼりの紹介が行われます。さらに、園児たちと一緒にこいのぼりを掲揚し、童謡「こいのぼり」を歌唱する場面もあり、子どもたちの真剣な表情や笑顔が印象的です。
また、掲揚期間はGWまで続き、観光客やインバウンドの来場者に向けて、ジーンズの魅力を発信する絶好の機会となります。特に、GW中は多くの人々が訪れるため、倉敷市の文化や歴史を知る貴重なチャンスです。
工場見学のリニューアル
今回の掲揚式とは別に、ベティスミスでは同日、工場見学コースの改装内覧会も開催されます。これまで工場見学は外観からの見学のみでしたが、さらなる魅力を提供するために、内部見学が可能な新しい通路を整備しました。
この改装では、老朽化した裁断場を復元し、縫製工場と裁断工場の間を通る新たな通路が設けられました。透明な窓ガラスを設置することで、工場内部を見渡しやすくし、来場者は生産過程を身近に体験できるようになりました。また、使用される糸や小物作りの過程を学べるパネルも用意されており、地元企業との連携によるエコな取り組みも紹介されています。
今後の展望
新たに整備された工場見学コースは、まず小学生の社会学習の一環として使用される予定ですが、一般公開の計画も進めています。今後は、地域の魅力を広めるためのイベントとして、MICEのエクスカーションにも活用できる様々な展開を考えています。
工場見学の内覧会は、同日11時から30分間の予定で行われます。この機会に、普段は入ることのできない工場内部を見学し、ジーンズの製造過程を体感してみてはいかがでしょうか。地域の文化や歴史に触れながら、ジーンズの魅力を再発見する絶好のチャンスです。倉敷市で行われるこのイベントは、皆様の訪問をお待ちしております。