包丁の研ぎ方を学ぶ!JIKKO x steAmワークショップの全貌
2024年11月25日、徳島県立小松島西高等学校にて、「JIKKO x steAm ワークショップ」が開催されました。このイベントは、株式会社steAmと株式会社實光の協力のもと実施され、両社の共通テーマである「つくる喜び」に基づいた特別な体験を生徒たちに提供しました。
ワークショップの概要
参加したのは、徳島県立小松島西高等学校食物科の1年生68名。本ワークショップでは、120年以上の歴史を誇る包丁職人が講師となり、包丁に関する基礎知識と研ぎ方を学ぶことができる貴重な機会が設けられました。生徒たちは、研ぎの知識を得るだけでなく、実際に自らの手で包丁を研ぐ体験を通じて、五感でその楽しさを実感しました。
初めての包丁に触れる瞬間
最初の1時間では、包丁に関する講義やデモンストレーションが行われました。講師は、研ぎ方の重要性を説き、研ぎの前と後でどれほど切れ味が変わるかを、実際の野菜を用いてデモンストレーションしました。顕微鏡を使って、研がれた包丁と研がれてない包丁で切った野菜の断面を比較することで、切れ味の違いがどのように食材の味に影響を与えるのかを明らかにしたのです。このプロセスを通じて、生徒たちは包丁の重要性を改めて確認することができました。
手と心で感じる研ぎの実践
次の1時間は、実践の時間として設定され、参加者は自分の包丁を砥石で研ぐ作業に取り組みました。実光の職人たちは、生徒たちが研ぎに集中できるよう個別にアドバイスを行い、どの角度で研ぐべきか、どんな砥石を使うべきかなど、具体的なポイントを指南しました。
3時間目では、自分で研いだ包丁を使って実際の食材を切る練習を行い、切れ味を実際に体感する場面も見られました。生徒たちは、自分の手で研いだ包丁がよく切れることに大興奮の様子でした。
生徒たちの感想
参加した高校生たちからは、様々な感想が寄せられました。「包丁の切れ味がこんなに違うとは思わなかった」「古い包丁がこんなにきれいになったことに感動した」など、自分の手で研ぐことができたという経験が生徒たちにとってどれだけ意味のあるものであったかが伝わってきました。教員たちも、生徒たちの学びの成長に感動し、彼らと同様に自身の研ぎ方についても考えさせられたといいます。
伝統と未来をつなぐ取り組み
このワークショップは、株式会社steAmと株式会社實光が今後も「ものづくり」の精神を大切にしながら連携を進め、新たな製品開発や食育ワークショップを開催する一環として行われました。中でも、2025年の大阪・関西万博に向けた共同開発プロジェクトも進行中で、その詳細な企画は近日中に発表予定です。
両社の取り組みは、伝統的な包丁文化の発展に寄与するとともに、ものづくりの楽しさをより多くの人々に伝える重要な役割を果たしています。今後の動きにも注目が集まります。