大阪ガス、カーボンフリー電力供給の新たな一歩を踏み出す
大阪ガス株式会社は、全ての時間帯にカーボンフリーの電力供給を促進する国際的なイニシアティブ「24/7 Carbon Free Energy Compact」(以下「24/7 CFE Compact」)に加盟しました。この動きは、日本のガス事業者としては初めての試みであり、気候変動対策に向けた重要なステップとなっています。
24/7 CFE Compactとは
「24/7 CFE Compact」は、国連主導で2021年に設立され、電力の完全な脱炭素化を目指すための国際的な枠組みです。加盟する企業や組織は、実際の電力需要とカーボンフリー電力の供給をリアルタイムで一致させることによって、電力供給のカーボンフリー化を加速させることを目指しています。これまでに165の組織が加盟しており、大阪ガスは日本国内では9社目となります。
電気料金メニュー「D-Green」
大阪ガスの100%子会社、Daigasエナジーが扱う電気料金メニュー「D-Green」は、顧客の電力需要に応じて、同時間帯に発電された再生可能エネルギー100%の電気を供給します。この「D-Green」は、24/7 CFE Compactの理念にぴったりと適合しています。特に注目すべきは、Daigasグループが昼間は太陽光発電、夜間はバイオマスや風力発電など、様々な方法での電気調達に取り組んでいる点です。これにより、全ての時間帯で再生可能エネルギー100%の電力供給が可能となります。
サービス開始以来、「D-Green」は環境意識の高い顧客に支持されており、RE100やCDP、SBTといった国際的な基準にも対応しています。これにより、国際イニシアティブへの対応を促しつつ、顧客のCO2排出量削減や企業価値向上にも寄与しています。
2050年へのビジョン
Daigasグループは2050年までにカーボンニュートラルを実現することを目指し、2030年度までに国内外で500万kWの再生可能エネルギーを普及させる計画を掲げています。これにより、低炭素社会への移行を支援し、持続可能な電力供給を確立することを目指しています。
会社概要
大阪ガス株式会社
- - 本社所在地 : 大阪市中央区平野町四丁目1番2号
- - 代表者 : 代表取締役社長 藤原 正隆
- - 設立日 : 1897年4月
- - 事業内容 : ガスの製造・販売、電力の発電・販売など
- - ウェブサイト : 大阪ガス
Daigasエナジー株式会社
- - 本社所在地 : 大阪市中央区平野町四丁目1番2号
- - 代表者 : 代表取締役社長 福谷 博善
- - 設立日 : 2019年10月1日
- - 事業内容 : 業務用等顧客向けのガス・電気販売および保守
- - ウェブサイト : Daigasエナジー
このように、大阪ガスの「24/7 CFE Compact」への加盟は、再生可能エネルギーの利用を普及させる大きな一歩であり、企業としての責任を果たすための新たな挑戦です。今後も同社の取り組みに目が離せません。