新卒採用サイトの利用実態を探る調査結果が明らかに!
企業の自己応募を増やすことを目的としたベイジが実施した新卒採用に関するリサーチが、この春に素晴らしいデータをもたらしました。2024年12月に実施された「新卒採用における採用サイト利用実態調査」は、実際の新卒求職者が採用活動を行う際にどのような行動を取るのかを分析し、その結果が無料で公開されました。この調査は新卒採用の強化や採用サイトの改善を目指す企業にとって、非常に貴重なヒントとなるでしょう。
調査の概要とは?
この調査では、2025年以降に卒業予定の大学生や短期大学生、そして卒業から3年以内の既卒求職者を対象に、特に「自己応募」から「採用サイト」の利用に関わる行動を深く掘り下げていきました。調査は1,842名(男性742名・女性1,100名)を対象に2024年12月の初旬から中旬にかけて行われました。背景として、求職者が求める情報の透明性が以前にも増して重要視されていることが示唆されています。
就職活動と採用サイトの関係
調査結果によれば、新卒求職者は大学3年生の4月から6月にかけて最も活発に就職活動を始める傾向が見られました。この時期に37%以上の学生が就職活動を開始しており、特に大学3年生の夏から年明けにかけて採用サイトを閲覧し始める傾向も見受けられます。
採用サイトの訪問時期においては、多くの学生が就活サイトで企業を知ったタイミングで直ちに企業サイトを確認することがわかりました。これにより、企業は新卒採用サイトを春頃にオープンさせ、夏のピークに向けた準備が必要とされます。合格率や競争率が高いこの時期に、企業の情報をいかに魅力的に伝えるかが求められるのです。
学生と企業の接点の変遷
インターンシップへの参加率は78%と非常に高く、そのうちの42%はインターン先に就職しています。このデータからも、企業がインターンシップを通じて良い体験を提供することで、志望度がさらに高まる可能性があることが示されます。しかし、他の企業に進む学生も一定数いるため注意が必要です。
さらに、最終的に入社した企業との接点を持ったきっかけとして最も多かったのは合同説明会で、次いで就活サイトからの情報という結果が示されています。合同説明会や大学主催イベントの存在感が新卒採用でも大きいことが分かります。
SNSと口コミサイトの影響
現代の就活においてSNSは重要な情報源とされ、約32%の学生がX(旧Twitter)を、29%がYouTubeを利用して情報収集を行っていると回答しました。さらに、64%の学生が口コミサイトを参照して企業の評判を確認していることから、企業にとってはSNSや口コミサイト対策が必須となっています。特に悪評がある場合、多くの学生が気にかける傾向にあり、企業は透明性を持って自社の情報を開示するべきです。
まとめ
この調査の結果は、企業が新卒採用サイトをどのように改善し、求職者にアピールするかにおいて非常に有効な指針となるでしょう。企業としては、採用サイトだけでなく、SNSや口コミの情報にどう対処するかが競争力を左右する可能性があります。今後の新卒採用がどのように変化していくのか、我々も注視していきたいと思います。