SPACECOOLが北海道ガスに採用
2024-07-04 14:22:39

北海道ガスが放射冷却素材「SPACECOOL」を採用!屋外監視盤の温度上昇対策で安全・安定供給へ

北海道ガス、屋外監視盤の温度上昇対策に放射冷却素材「SPACECOOL」を採用



北海道ガス株式会社は、ガス供給設備の屋外用遠隔監視制御盤の温度上昇対策として、SPACECOOL株式会社が開発した放射冷却素材「SPACECOOL」を採用しました。

ガス供給事業者にとって、ガスを安全・安定的に供給するためには、ガス供給設備におけるガスの圧力制御やバルブの遠隔制御が不可欠です。これらの遠隔監視制御盤は屋外に設置されているため、特に夏場は直射日光が当たることで盤内の温度が上昇し、高温アラートが発生したり、故障による装置停止が発生するリスクがありました。

北海道ガスは、この課題を解決するため、直射日光下でゼロエネルギーで冷却できるSPACECOOLに着目しました。約350カ所の屋外用遠隔監視制御盤にSPACECOOLを導入し、今後新設する制御盤にもSPACECOOLを採用することで、猛暑が予想される今夏以降、さらなるガスの安全・安定供給を目指します。

北海道ガス供給保安部供給防災センター 主任 竹髙裕喜様のコメント



「今回導入を決定した遠隔監視制御盤は、お客さまへのガスの安全・安定供給には必要不可欠です。近年、北海道では夏日・真夏日と呼ばれる日が増加傾向にあります。特に屋外の遠隔監視制御盤では、温度異常警報が増加し、電子機器の故障リスクが高まる傾向にあり喫緊の対策が必要でした。

一般的に電子機器は熱に弱く、バッテリー等は寿命が半分になる事もあります。環境負荷に配慮し、設備環境を改善すべく、対策検討を進める中で『SPACECOOL』と出会い、フィールド試験を実施しました。

フィールド試験の結果は最大14℃程度の低減となり、本製品の費用対効果や施工性について他対策(遮光板の後付け・遮熱塗装・制御盤移設など)との比較の結果、導入へと至りました。猛暑が予想される今年の夏、SPACECOOL を施工した屋外用遠隔監視制御盤の効果を期待しています。」

放射冷却素材「SPACECOOL」とは



SPACECOOLは、直射日光下において、太陽光と大気からの熱をブロックし熱吸収を抑えるだけではなく、放射冷却の原理により宇宙に熱を逃がすことで、ゼロエネルギーで外気温よりも温度低下することを可能にした新素材です。

独自の光学制御技術を用いて、太陽光の入熱を抑え、熱ふく射による放熱を大きくした材料設計により、高い冷却性能を実現しています。

SPACECOOL導入による効果



SPACECOOLの導入により、北海道ガスは以下のような効果を期待しています。

屋外監視制御盤の温度上昇抑制による故障リスクの軽減
ガスの安全・安定供給の向上
* 省エネルギー化による環境負荷の低減

SPACECOOLは、環境負荷の低減と同時に、ガスの安全・安定供給にも貢献する画期的な技術です。今後もSPACECOOLは、様々な分野で活用され、持続可能な社会の実現に貢献していくことが期待されます。


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