高速ビジョン・スマートカメラがもたらす未来
エクスビジョン株式会社は、最新の「高速ビジョン・スマートカメラ」をオンライン展示会「インテル AI Park」にて初公開しました。このカメラは、業界向けに特化した次世代センシング&コントロールテクノロジーを搭載し、これまでの技術を大きく進化させたものです。
この新しいカメラは、インテルのMovidius Myriad X VPUを搭載しており、高速移動する物体の情報をリアルタイムで認識・処理できる能力を持っています。これにより、小型でありながらも強力な性能を実現し、さまざまな分野での応用が期待されています。
高速ビジョン技術の特集
省スペースでパワフルな処理
「高速ビジョン・スマートカメラ」は、わずか100mm×50mm×75mmのサイズで、従来のPCと比較するとその体積は1/100にまで縮小されています。これにより、狭い場所や屋外でも設置が可能となり、製造業や農業など、多様な環境に適応できるようになっています。また、5V 3Aの消費電力は、従来のLED電球と同等で、環境負荷を軽減する役割も果たします。
高速リアルタイム処理
高いリアルタイム性もこのカメラの大きな特徴です。従来では、カメラからPCに画像データを転送して処理する必要がありましたが、今では直接カメラ内部でAI処理を行えるため、遅延が大幅に低減されています。これにより、工場内での不良品検出や品質管理が迅速に行えるようになるのです。
デモンストレーションの内容
展示会では、主に二つのデモンストレーションが注目を集めました。ひとつ目は「高速錠剤計数」です。このデモでは、小型スマートカメラが高速で移動する錠剤をリアルタイムで認識し、その形状や数量を正確にカウントします。毎秒500個以上の錠剤を認識し、その割れや欠けも検出できる能力を備えています。
ふたつ目は「アナログメーター針AI計測」です。これは、アナログメーターの表示を自動で認識しデジタル化する技術を紹介します。従来のように人が目視で確認することなく、カメラが自動的に数値を読み取ります。振動がある条件下でも安定して動作し、精度の高いデータを取得できます。
未来への展望
今回の展示では、ポスト・コロナ社会における製造業やサービス業などさまざまな分野での活用が示唆されました。人が目視で行っていた検査を自動化し、より高い精度と効率を得ることが可能になり、特に食品製造業では全数検査を実施することで、生産品質を向上させることができます。
エクスビジョンは、様々な業種とのパートナーシップを通じて、次世代センシング技術の普及を進め、新たな価値の創出を目指しています。今後、この「高速ビジョン・スマートカメラ」が、世界中の産業に革新をもたらすことが期待されているのです。興味ある方は、ぜひ公式サイトを訪れて、デモの詳細を確認してみてください。
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