業界共同による再生プラスチックの新技術が評価される
令和8年度資源循環技術・システム表彰において、一般社団法人ビジネス機械・情報システム産業協会(JBMIA)が推進する「業界共同による再生プラスチック材の開発」が、栄えあるプラスチック新技術賞を受賞しました。この取り組みは、複合機やプリンター業界の各社、さらには樹脂コンパウンドメーカーが協力し、業界全体で利用できるポリスチレン(PS)再生プラスチックの開発を実現したものです。
資源循環技術・システム表彰の概要
資源循環技術・システム表彰は、一般社団法人産業環境管理協会が主催し、1975年から続けられている歴史ある表彰制度です。廃棄物抑制や再利用、再資源利用に関する先進技術や社会システムを讃え、持続可能な循環型社会の構築に寄与することを目的としています。
取り組みの特色
本プロジェクトの特筆すべき点は、業界全体が協力してリサイクルを進める仕組みに拡張させたことで、安定した供給と高品質を同時に達成した点です。特に、安定調達が可能な「家電4品目由来」のポリスチレンに加え、限られた回収量の「OA機器由来」の再生プラスチックを組み合わせた「ハイブリッドPCR」が評価されました。この技術により、ポストコンシューマーリサイクル(PCR)率90wt%を実現し、従来のバージン材と同等の品質を誇る製品の製造を可能にしました。
さらに、ポリスチレンに絞った仕様共通化により、生産プロセスの効率化を図り、リサイクルの実現に向けた一歩を踏み出しました。こうした取り組みは、実証実験だけでなく、実際の製品として市場に投入されています。
表彰式の様子
プラスチック新技術賞の表彰式は、2026年10月21日に東京都港区の機械振興会館で行われました。当日は、受賞した林祥一郎専務理事をはじめ、多くの関係者が集まり、その成果を祝う場面が見られました。
今後の展望
本プロジェクトでは、確立した「ハイブリッドPCR」モデルを基に、ポリスチレン以外の素材(ABS、PP、PEなど)への技術展開も視野に入れています。業界の枠を超えた連携を強化し、さらなる技術革新と持続可能な社会の実現に貢献することが期待されます。
まとめ
この業界共同の再生プラスチック材の開発は、他の業界にも多くの示唆を与え、持続可能な未来に向けた重要なステップとなります。今後の動向にも注目が集まります。